本田真凜、「守り」捨てて“シニアの壁”打破へ「自分でもハラハラしたい」
シニアで初めて“負け”を知った夜に「ひたすらノートに書いていた」こととは?
「昨日、終わって感じたのは守る必要がないなということ。ミスのない演技を目指すのは自分らしくないし、ノーミスをしたいという目標が間違っていた。シニア1年目、自分は挑戦していく側だと思うので、もっと楽しく、でも緊張感を持つこと。挑戦して失敗してもいいくらいのジャンプをやっていかないと、シニアでは相手にならないと思いました」
順風満帆に走ってきた分、知らず知らずのうちに「守り」の気持ちが生まれていた。それを、初めての“負け”で気づくことができた。だから、表情に暗さはなかった。
ジャパンオープン後、夜な夜な、一人、取り組んだことがあったという。
「ジュニア時代だったら満足していたと思うけど、足りないと思うところがたくさんあったので、自分が今しないといけないこと、今できる一番高い構成をひたすらノートに書いていた。今までの自分だったら挑戦したいと思わなかったことを書いていました」
改めて自分を見つめ直し、「今できる最大の構成」を書き記した。そして、新しいジャンプ構成に挑戦し、さらなるステップアップを期すことを決めた。