カネロ戦消滅も WBO王者が“DV奨励発言”で資格停止、ESPN「高額な報酬に影響も」
ボクシングのWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)が“DV発言”で炎上した問題で、英ボクシング管理委員会からボクサーライセンス停止処分を受けた。予定していたカネロこと4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)とのビッグマッチが消滅する可能性が浮上。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
サンダースが女性への攻撃助言で炎上、エディー・ハーン氏「本当にゾッとしている」
ボクシングのWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)が“DV発言”で炎上した問題で、英ボクシング管理委員会からボクサーライセンス停止処分を受けた。予定していたカネロこと4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)とのビッグマッチが消滅する可能性が浮上。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
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新型コロナウイルスの感染拡大で自宅待機が命じられている英国で、サンダースはツイッターにパンチの技術指導をする動画を公開した。この時に「もしも、君の奥さんが口を挟んできたら、彼女の顎を打て」とパンチを打ちながら発言。家庭内暴力(DV)を奨励するかのような言葉に批判が殺到し、炎上する事態に発展していた。
WBO王者は「DVを容認することは絶対にない」「もしも女性を不快にさせていたら、謝罪します」と謝罪したが、ESPNは「ソーシャルメディアへの投稿をめぐり、タイトル保持者ビリー・ジョー・サンダースの資格停止」の見出しで報道。期間は明言されていないが、「女性を殴打する方法を指導する動画」により英ボクシング管理委員会が資格停止処分を下したという。記事によると、同委員会書記長のロバート・W・スミス氏は以下のように発表している。
「英ボクシング管理委員会は、ソーシャルメディア上でのビリー・ジョー・サンダースの発言を考慮し、同選手のボクサーとしての資格を停止することとした。委員会の違法行為規約に基づいてのヒアリングについては、日時及び場所を早急に決定する」
世界最強の呼び声高いカネロとのビッグマッチを5月2日(日本時間3日)に控えていたが、新型コロナの影響で開催不透明な状況だった。ESPNは「今回の資格停止はカネロ・アルバレスとのスーパーミドル級タイトルマッチを控えるサンダースの高額な報酬に影響を与える可能性がある」と指摘。カネロは9月IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との第3戦を予定しているため、サンダース戦が頓挫する可能性もあるようだ。
30歳のサンダースは29勝(14KO)。プロモートするマッチルーム・ボクシングのプロモーター、エディー・ハーン氏は英ラジオ局「トークスポーツ」に対し「サンダースと話していない。彼のマネジメントチームと話した。本当にゾッとしている」「世界チャンピオンのボクサーがこんなことをしているなんて、到底受け入れられるものではない」とコメントしているという。
(THE ANSWER編集部)