甦る“5秒失神KO”の衝撃 UFC史上最速KO男と米20歳新鋭の“ジョークの応酬”が話題
米国の総合格闘技UFCで生まれた史上最短5秒での失神KO劇。昨年7月に米国人ファイター、ホルヘ・マスビダルが記録したものだが、当時の映像が再び注目を集めている。一体なぜか。そこにはマスビダルと、20歳の新鋭ファイターとの間のある“因縁”があった。
失神KOで破った相手と激似の相手との間に“因縁”が発生
米国の総合格闘技UFCで生まれた史上最短5秒での失神KO劇。昨年7月に米国人ファイター、ホルヘ・マスビダルが記録したものだが、当時の映像が再び注目を集めている。一体なぜか。そこにはマスビダルと、20歳の新鋭ファイターとの間のある“因縁”があった。
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瞬きをする間もなく、勝敗は決した。昨年7月6日のUFC239での出来事だ。ベン・アスクレン(米国)と対峙したマスビダルはゴングが鳴ると同時に、一直線に相手に向かって走り、飛び膝蹴りを食らわせた。とがった膝を顔面にまともに食らったアスクレンは、一撃で失神。仰向けになったまま硬直。マスビダルは追撃を食らわせようとしたが、レフェリーがすぐに試合を止めた。
わずか5秒。UFC史上最短のKO劇は当時大きな話題を呼んだ。だが、この試合には後日談があった。今年1月にUFC246のメディア・デーでインタビュアーを務めたのは、20歳で無敗の新鋭チェイス・フーパー(米国)。ここでフーパーはマスビダルに対して、「何で俺の親父にあんなことしたんだ?」と問いかけたのだ。
フーパーと、アスクレンには血縁関係はないが、容姿が激似であることがかねてから話題となっていた。それに便乗したフーパーのジョークだった。
だがマスビダルはこれに対して「すまなかった。そういうつもりじゃなかった。でも、本当に君の父親か?」と困惑した様子だったという。フーパーの渾身のギャグがやや不発に終わったが、当時の現地での報道ではこの2人のやり取りが大いに注目を集めていた。