羽生結弦、プログラム変更の舞台裏 恩師が告白「ユヅルに『戻そうか?』と言うと…」
フィギュアスケートの羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー氏がロシアメディア「sports.ru」の単独インタビューに応じ、羽生について語った。今季から新設された「国際スケート連盟(ISU)アワード」のほか、3月に行われる世界選手権(モントリオール)に向けても言及。シーズン途中で異例となるプログラム変更を決断した舞台裏を明かしている。
オーサー氏が露メディアの単独インタビューに登場
フィギュアスケートの羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー氏がロシアメディア「sports.ru」の単独インタビューに応じ、羽生について語った。今季から新設された「国際スケート連盟(ISU)アワード」のほか、3月に行われる世界選手権(モントリオール)に向けても言及。シーズン途中で異例となるプログラム変更を決断した舞台裏を明かしている。
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羽生の世界選手権について問われると、まずオーサー氏は「彼は昔のプログラムを戻した。これは賢い決断でした」と語った。今季、羽生は4大陸選手権からショートプログラム(SP)、フリーともに平昌五輪シーズンに使用していたナンバーに変更。この舞台裏についても明かした。「ある時、ユヅルに『SPは昔のものに戻そうか?』と言いました。彼は『僕も考えていました』と」。まずはSPを「バラード第1番」に変更することが最初だったという。
「私たちはどんな場合でもそのシーズンのプログラムに向け、少し音楽を変えようとしたりするが、すべてがすべて私たちを満足させたわけではなかった。プログラム自体は気に入っていたが、彼にとってそれほどやりやすいものではなかった、特に連続ジャンプのある部分が。ユヅルはこうです。彼はジャンプを音楽のアクセントに合わせようとしない、彼はそれらが理想的に融合することを望んでいる、彼には理想的に音楽に入っていく自分のリズムとビジョンがあります」
「全体として、我々の問題はそのSPにあった」と語ったオーサー氏。「音楽の部分で何かをしようとしましたが、色々な困難にぶつかりました。全体として、私たちは昔のプログラムに戻るという考えが気に入りました。その上、そのプログラムは傑作です。私たちはそれを丸一年、滑らなかったので恋しくなりました。昔の好きなコスチュームをクローゼットから取り出すようなものでした」と明かした。音楽とジャンプに繊細な感覚を持つ、羽生らしさを取り戻すための決断だったようだ。