[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

奥原希望、全英OPへ出発 新型コロナ影響で50日間の海外遠征「今できることをやる」

バドミントン日本代表が8日、全英オープン(バーミンガム、11日開幕)出場のため、渡欧した。女子シングルスで4年ぶり2度目の優勝を狙う奥原希望(太陽ホールディングス)は、出発前の空港で取材に応じ「すごくグレードが高く、私の中でも大好きな会場と雰囲気の大会なので、ワクワクしている。1月以来、久々の試合になるけど、今の力を出し切れれば良い」と抱負を語った。

マスク姿で取材に応じた奥原希望【写真:平野貴也】
マスク姿で取材に応じた奥原希望【写真:平野貴也】

かつてない長い日程、全英OPは「大好きな会場と雰囲気なのでワクワク」

 バドミントン日本代表が8日、全英オープン(バーミンガム、11日開幕)出場のため、渡欧した。女子シングルスで4年ぶり2度目の優勝を狙う奥原希望(太陽ホールディングス)は、出発前の空港で取材に応じ「すごくグレードが高く、私の中でも大好きな会場と雰囲気の大会なので、ワクワクしている。1月以来、久々の試合になるけど、今の力を出し切れれば良い」と抱負を語った。


【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)

 当初は、1週前のドイツオープンに出場して欧州で連戦に臨む予定だったが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止になり、遠征の日程がずれ込んだ。日本A代表はBWFワールドツアーのスーパー500以上の大会を対象に遠征を行っているが、例年、全英オープンには、時差調整の意味合いも含めて1週間前のドイツオープン(スーパー300)からの連戦を組んでいる。出場予定が変わったが、奥原は「大会がなくなって、もう1回国内合宿が入るなどの変更があった。時差調整の部分がどうなるか分からないけど、今回は、どうしようもない。今できることに取り組めればいい」と慌てずに臨む姿勢を示した。

 遠征は、かつてない長い日程となる。当初は全英オープン後に帰国予定だったが、各国で渡航制限が行われている状況を考慮し、日本バドミントン協会は帰国しない方針に変更。全英後は英国のナショナルトレーニングセンターで合宿を行い、奥原は次戦となるマレーシアオープン(31~4月5日、クアラルンプール)の開催地へ向かう。その後も、日本代表はマレーシアを活動拠点とし、シンガポールやフィリピンで行われる大会に参加。五輪レース最後の大会となるアジア選手権(4月26日閉幕)まで帰国せず、50日に及ぶ遠征となる。滞在国の特徴も違う。全英オープンのバーミンガムは10~15度と涼しいが、20~30度と暑い。奥原は「滞在地の環境がまったく違うので、準備は難しい。まだ足りない物も多いと思うけど、まず1週目にフォーカスして準備できた。基本的に『なんとかなる精神』なので、大丈夫だと思います」と苦笑いを浮かべた。

 大会期間中は、基本的にこれまでと同じだが、現地合宿期間の過ごし方は注意が必要となり、この点については警戒していたが、まずは五輪レース終盤の大舞台、全英オープンに集中する構えだ。意気込みを聞かれると「(4年前に銅メダルを獲得した)前回の五輪では、前年の末(年間成績上位者のみが参加するBWFスーパーシリーズ・ファイナルズで優勝)と、全英を立て続けに優勝して自信がついた。大きな大会の優勝は、自信につながる。その分、簡単ではないことも分かっている。ベストを尽くせば、結果は出るかなと思う」と、淡々と答えた。

 全英オープンでは、第4シードに入った。精鋭ぞろいで初戦から気を抜けないが、有力選手が順当に勝ち上がれば、奥原が優勝した17年の世界選手権の決勝戦で激闘を繰り広げた宿敵プサルラ・V.シンドゥ(インド)と対戦する可能性がある。意気込みは控えめに話したが、昨年準優勝6回と悔しい思いをしている奥原の狙いは、間違いなく優勝だ。強敵ぞろいの大会だが、大舞台で結果を残し、長期遠征を乗り切って東京五輪へと突き進む。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


W-ANS

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集