神野大地、39位完敗もマラソン挑戦継続を明言「半歩ずつ成長した先に次の五輪も…」
残り1枠の東京五輪代表切符を争う東京マラソンが1日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42・195キロで行われ、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でフィニッシュ。代表3枠目に大きく前進した一方で、東京五輪を目指してきた神野大地(セルソース)は2時間12分11秒で39位に終わった。箱根駅伝を沸かせた「3代目・山の神」は2018年春にプロ転向。マラソン挑戦の道は続くことを明言した。
18年春にプロ転向、東京五輪の道は途絶えるも「一度休んで前向きな気持ちでやる」
残り1枠の東京五輪代表切符を争う東京マラソンが1日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42・195キロで行われ、日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の4位でフィニッシュ。代表3枠目に大きく前進した一方で、東京五輪を目指してきた神野大地(セルソース)は2時間12分11秒で39位に終わった。箱根駅伝を沸かせた「3代目・山の神」は2018年春にプロ転向。マラソン挑戦の道は続くことを明言した。
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大迫が自らの日本記録を21秒縮めるなど、ハイペースで進んだ今年の東京マラソン。神野は、28日の会見で「(後半に)確実に落ちてくると自分は思っている。30キロ以降に選手をゴツゴツ抜いていきたい」とレースプランを語っていたが、アップテンポな展開に思い通りにはいかなかった。
レース展開に狂いが出ていたわけではない。「30キロまでは本当に自分のペースで、そこまで本当に誰の後ろに付くこともなく1人でずっと行っていた」。レースは当初の予定通り運んだと振り返りつつ「(第2集団の)2分58秒のペースメーカーについていかないという選択が、もしかしたら間違っていたのかもしれないですし、そこについていってもどうなっていたか分からない」と吐露。自身の走りが果たして本当に正しいものだったか考えを巡らした。
神野は3年連続出場。8度目のマラソン挑戦となった。18年春のプロ転向後は、ケニアに渡って武者修行を積んだ。昨年はプロスプリントコーチの伊藤友広氏、秋本真吾氏とタッグを組み、フォーム改造にも着手した。「新・チーム神野」として、かつてない試みで進化を求めながら五輪を目指してきたが、東京への挑戦は実質的にこの日ついえた。
失意の結果を神野は「今回は、2、3か月も前から出場すると自分で決めてやったからこそ、得られた反省もある」と淡々と捉えつつ、その視線はすでに未来に向けている。
「今後どんな目標を持っていくか分からないですけど、大きな目標というよりは少しずつ目の前の目標をクリアしていくことに力を注いで成長していければ。半歩ずつでも成長していった先に、次のオリンピックとか見えてくると思うので、いったん休んで前向きな気持ちでやっていきたいなと思っています」
3代目・山の神は力強い足取りで、また走り出そうとしている。
(THE ANSWER編集部・山内 亮治 / Ryoji Yamauchi)