東京マラソン財団が会見 コロナ余波、異例規模縮小に理事長「苦渋の決断をした」
3月1日に行われる東京マラソンの会見が28日、都内で行われ、主催財団の伊藤静夫理事長らが挨拶した。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、一般ランナーの参加を取りやめてエリートの部のみで開催。異例の大会について「エリート選手が走れなかった皆様の分まで思う存分、実力を発揮していただきたい。少しでも日本を元気にする」とした。
「3・1」東京マラソンはエリートの部約200人で開催、理事長「走れない皆様の分も」
3月1日に行われる東京マラソンの会見が28日、都内で行われ、主催財団の伊藤静夫理事長らが挨拶した。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、一般ランナーの参加を取りやめてエリートの部のみで開催。異例の大会について「エリート選手が走れなかった皆様の分まで思う存分、実力を発揮していただきたい。少しでも日本を元気にする」とした。
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世界中を騒がせる感染症の影響を受け、次々と競技、イベントの中止や延期が発表されている中、東京マラソンは一般ランナーの参加取りやめという措置をとって行われる。会見に出席した伊藤理事長は「選手に声援を送る皆様には応援する楽しみがあり、東京が一つになるというスローガンで開催をしてきた。東京マラソンのもう一つの大きなテーマとしては、安全、安心の大会ということで進めてまいりました」などと説明。苦渋の決断をした経緯を振り返り、無念をにじませた。
「今年の大会開催も感染症のリスクが伝えられる中、様々な対策を講じてまいりました。しかしながら、感染が拡大するという新たなステージに入りまして、安心、安全の大会運営の観点から感染拡大を防止するためにやむなく一般の部を中止すると。マラソンエリートのみ出場するという苦渋の決断を下した。
今回、ようやく出走権が当たったとか、このチャリティーに参加したいというランナーの皆様にはそれぞれの思いがあったと思います。一生懸命にトレーニングしたランナーの皆様には本当に申し訳なく思っております。今回、出場できなかったランナーには来年大会の出場権を持ち越すという判断にしました。今回、楽しみにしていた方々のためにしっかりと準備をしていきたい覚悟でございます」
今大会は東京五輪の男子マラソン日本代表の残り1枠を争う大会。大迫傑(ナイキ)、設楽悠太(ホンダ)、井上大仁(MHPS)らが出場する。伊藤理事長は「エリート選手が走れなかった皆様の分まで思う存分、実力を発揮していただきたい。少しでも日本を元気にする。そういうことに繋がればと思います」と挨拶した。
(THE ANSWER編集部)