17歳伊藤ふたばがジャパンカップ2冠 スピード急成長の理由は「トモアスキップ」
東京五輪新種目となったスポーツクライミングのスピードジャパンカップは22日、東京・昭島市で行われ、17歳の伊藤ふたば(TEAM au)が初優勝した。9日のボルダリングと合わせて2冠達成。持ち前のニコニコとした表情を輝かせた。3月7、8日のリードとの3種目完全制覇の期待がかかる。
東京五輪新種目のスポーツクライミング、スピードの日本一決定戦で伊藤が初優勝
東京五輪新種目となったスポーツクライミングのスピードジャパンカップは22日、東京・昭島市で行われ、17歳の伊藤ふたば(TEAM au)が初優勝した。9日のボルダリングと合わせて2冠達成。持ち前のニコニコとした表情を輝かせた。3月7、8日のリードとの3種目完全制覇の期待がかかる。
東京五輪ヒロイン候補で初出場の伊藤が笑顔を咲かせた。ホールド(突起物)の位置が統一され、高さ15メートルの壁を登ってタイムの速さを競うスピード。伊藤は予選を8秒98のトップ通過した。26人中唯一の8秒台をたたき出して勢いに乗ると、準決勝ではすでに東京五輪代表に内定している野口啓代(あきよ・TEAM au)と激突した。
憧れの存在との火花散る戦いを制して決勝進出。倉菜々子(ウィルスタッフ)との決勝ではデッドヒートの末に8秒993で優勝した。ゴール板をタッチして振り返る。持ち前の笑顔を披露し、観客を沸かせた。
「寒さの中で体が動いてよかった。練習では8秒台が出なかったけど、今日は2回出てよかった。大会で集中力が上がるし、大事な大会で8秒台が出たのは自信になった」
2週間前のボルダリングと合わせて2冠。急成長の理由は「トモアスキップ」にあった。男子の複合世界王者・楢崎智亜(ともあ・TEAM au)がスタート直後のホールドを使わずに直線的に登る独自のスタイルで世界を席巻。海外選手もこぞってまねをする技を伊藤も取り入れた。