野中生萌「もういい加減にして」 五輪代表2枠目の争い、CAS裁定ずれ込みに胸中吐露
東京五輪新種目となったスポーツクライミングのスピードジャパンカップは22日、東京・昭島市で行われ、東京五輪出場を目指す野中生萌(みほう・XFLAG)は3位となった。東京五輪出場基準の解釈を巡り、日本協会がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴しているが、裁定結果が出るのは早くて4月。残り1枠をかけた争いが宙に浮いている状態に、野中は心境を吐露した。大会は17歳の伊藤ふたば(TEAM au)が初優勝し、9日のボルダリングと合わせて2冠を達成した。
東京五輪新種目のスポーツクライミング、どうなる代表2枠目
東京五輪新種目となったスポーツクライミングのスピードジャパンカップは22日、東京・昭島市で行われ、東京五輪出場を目指す野中生萌(みほう・XFLAG)は3位となった。東京五輪出場基準の解釈を巡り、日本協会がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴しているが、裁定結果が出るのは早くて4月。残り1枠をかけた争いが宙に浮いている状態に、野中は心境を吐露した。大会は17歳の伊藤ふたば(TEAM au)が初優勝し、9日のボルダリングと合わせて2冠を達成した。
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五輪には1か国から最大で男女2人ずつが出場。日本協会は8月の世界選手権7位以内の日本人最上位を五輪代表とし、女子は野口啓代(あきよ・TEAM au)が内定した。当初の解釈なら5月の複合ジャパンカップで有資格者同士が残り1枠が争う状況となるはずだったが、世界選手権後に国際連盟が内定基準の解釈を変更した。
国際連盟の新解釈なら野中は内定となるが、日本協会は当初の解釈にするようにCASに提訴中。4月1日に公聴会が設定され、問題の決着が大幅にずれ込むことになる。代表争いが宙に浮いている状況に、野中は「もういい加減にしてくれよとは正直思う」と苦笑い。「(自分が)いくら枠に入っているとはいえ、決まっていない選手と同じ立場。モヤモヤ感、ストレスは感じる」と胸中を明かした。
すでに代表に内定していれば、五輪本番を見据えた大会スケジュールや練習を組むことができる。「なるべく早く決めてほしい」と早期決着を願った。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)