フューリーがどうワイルダーを倒すのか 初代トレーナーが「KO勝ち」を予想する根拠
我が子よりもフューリーを優先した初代トレーナー
北京五輪の代表になれなかったことで、プロのキャリアを歩み始めたフューリー。2008年にプロデビューして以降、スティーブ氏をセコンドに据え、快進撃を続けた。当時についてスティーブ氏は「フューリーに多くの時間を費やし、多くの犠牲を払ってきた」と語り、さらにこんなエピソードも明かしている。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
「息子の21歳の誕生日を共に過ごさなかったこともあるね。2006年にモロッコで行われたワールド・ユース・チャンピオンシップのために、フューリーと一緒にいたんだ」。スティーブ氏自身もまさにフューリーに心血を注いできたのだ。
またスティーブ氏は「世界チャンピオンになるんだと毎日言い聞かせたさ。自らの能力に疑問を抱いたり、浮き沈みがあったりした時にはこう言ってやったね、『黙って練習しろ』と」とフューリーの尻を叩き続けてきたという。
記事では、スティーブ氏の父でジムの創設者イーガン氏が再戦の勝敗を予想。フューリー有利と見ており、「フューリーが勝つと思うよ。今の方が強くなっている。試合ではワイルダーの方が懐に入ってこようとするだろう。フューリーはワイルダーを捕まえられるし、そこから一歩踏み込んで逃げられないようにする。それで終わりさ。勝負が決まるのは、2ラウンドか、5ラウンドか、それとも12ラウンドか」と大方の予想を覆し、かつての愛弟子のKO勝利に期待をかけている。
さらに「フューリーには最高のジャブがある。それでワイルダーの視力を奪い、踏み込んで、ワン・ツーからの左フック。終わりだ」と断言したイーガン氏。紆余曲折の末に、怪物ワイルダーからベルトを奪うことはできるのか、かつての恩師たちもかたずをのんで見守っている。
(THE ANSWER編集部)