かつての井上尚弥のライバル 元2団体王者バーネットはなぜ27歳でリングを去ったのか
井上戦には未練「ドネア以上のことができたと思う」
「ボクサーでいることよりも、結婚や子供についてを優先して考える必要があった。ここまで活躍できたし、自分を高めることもできた。だから、文句は言えないよ」
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リングでの更なる栄光よりも、新たな未来を選んだバーネットだが、WBSSの話題になると悔いを見せたという。バーネットが初戦で棄権したドネアが決勝まで勝ち上がり、井上と死闘を演じた。
勝負事にもしは禁物だが、ドネア戦で腰の異変がなければ、どうだったのか? 頂上決戦でモンスターと対峙したのはバーネットだったかもしれない。
「個人的には自分はポテンシャルの限界までたどり着いたとは思っていない。フィットした状態で(井上と)戦うことができれば、ドネア以上のことができたと思う」
バーネットはこう語ったという。さらに続けて「自分は27歳。現実に自分の全盛期に差し掛かったばかりだった。もっと達成できたと思う。それでも、文句はない。階級で統一したし、キャリアには満足している。試合を見て、考えた。イノウエは自分相手に苦しむことを、ね。彼が苦闘することはわかっていた。ファイナルが僕とイノウエならば、もっと厳しい戦いになったはずだ。本気でそう思っている」とも振り返っているという。
キャリア21戦20勝1敗。バンタム級、2団体のベルトを巻いた男はわずかな悔いも残しながらリングから去ることになった。
(THE ANSWER編集部)