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東京五輪で引退の野口啓代が準優勝 後輩ら惜しむ「誰もが彼女を目指して頑張ってる」

スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは9日、東京・駒沢屋内球技場で準決勝、決勝が行われた。東京五輪内定の野口啓代(あきよ・TEAM au)は現役最後のジャパンカップで2位となった。

最後のジャパンカップで準優勝した野口啓代【写真:宮内宏哉】
最後のジャパンカップで準優勝した野口啓代【写真:宮内宏哉】

東京五輪新種目・スポーツクライミング、ボルダリングの日本一決定戦

 スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは9日、東京・駒沢屋内球技場で準決勝、決勝が行われた。東京五輪内定の野口啓代(あきよ・TEAM au)は現役最後のジャパンカップで2位となった。

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 12度目の優勝を目指した今大会。順当に決勝に進んだ野口は、観客の声援に手を振って登場した。複数のコースを完登できた数で争うボルダリング。4つの課題中3つの課題を完登し、その3つは全て2回以内のトライ数でクリアした。最後は大歓声にはにかみながら、両手を上げてファンに感謝を伝えた。

 ボルダリングは完登数が同じ場合、壁の途中に設定された「ゾーン」の通過数で順位を決めるため、ゾーン通過数で上回った伊藤ふたば(TEAM au)に優勝を譲ったが、堂々の準優勝。「久々の大会だったんですけど、集中して1トライ目に臨めたり、いい部分もたくさんあった。大会が終わったばかりで今は悔しいが、8月のオリンピックに向けて収穫もたくさんあった」と自身のパフォーマンスに納得した様子だった。

 スポーツクライミングは、東京五輪から新種目に。野口はこの五輪を最後に現役引退すると表明している。ジャパンカップには第1回大会から15大会連続で出場。9連覇を含む11度の優勝を記録している、まさにレジェンドだ。「若い子が頑張ったり成績が伸びている分、自分も成長しないといけないと思ったり、自分も頑張ろうと思いますね」。今回は決勝進出者6人のうち、10代が4人。後輩たちの成長も刺激になっている。

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