羽生結弦が「SEIMEI」で初優勝、男子初「スーパースラム」の快挙 3位鍵山優真とW表彰台
フィギュアスケートの4大陸選手権は9日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)が187.60点、合計299.42点で初優勝を飾った。「バラード第1番」を演じたSPに続き、17-18年シーズンに使用した「SEIMEI」再演で戴冠。これにより、ジュニア&シニアの主要国際大会を完全制覇する「スーパースラム」という男子初の快挙を達成した。
ジュニア&シニアの主要国際大会6つをすべて制す男子初の快挙
フィギュアスケートの4大陸選手権は9日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)が187.60点、合計299.42点で初優勝を飾った。「バラード第1番」を演じたSPに続き、17-18年シーズンに使用した「SEIMEI」再演で戴冠。これにより、ジュニア&シニアの主要国際大会を完全制覇する「スーパースラム」という男子初の快挙を達成した。
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羽生が帰ってきた「SEIMEI」でフィギュア界に新たな金字塔を打ち立てた。お馴染みの衣装に身を包んだ王者は、笛の音色とともに滑り出す。冒頭の4回転ルッツで大きくバランスを崩すミス。直後の4回転サルコー、3回転アクセル、3回転フリップは完璧に決めたが、後半の4回転トウループ―オイラー―3回転サルコーはスムーズさを欠き、4回転トウループは転倒した。
それでも、最後には3回転アクセル―3回転トウループを組み込み、さすがのリカバリーを見せた。ステップ、スピンを含めた美しいスケーティングは圧巻。演技後は悔しそうに膝に手をつき、無念さを覗かせたが、会場からは多くのくまのプーさんが投げ込まれ、大歓声を浴びた。得点は187.60点、合計299.42点。表示されると、受け止めるように小さく頷いた。
羽生は7日のSPで「バラード第1番」を演じ、111.82点の世界歴代高得点を樹立。フリーも2年ぶりに演じた「SEIMEI」で初優勝を飾ったが、これにより新たな快挙も達成した。
ジュニアの世界選手権、グランプリ(GP)ファイナル、シニアの五輪、世界選手権、GPファイナル、4大陸選手権(欧州選手権)という主要国際大会6つをすべて制す「スーパースラム」の快挙。出場3大会すべて2位に終わっていた羽生が男子で過去に誰も成し得なかった偉業を演じ、3月に行われる世界選手権(モントリオール)へ弾みをつけた。
2位は合計274.82点でジェイソン・ブラウン(米国)、3位に270.61点で鍵山優真(星槎国際高横浜)が入った。
【羽生の「スーパースラム」達成】
ジュニア世界選手権(10年)
ジュニアGPファイナル(09年)
五輪(14、18年)
世界選手権(14、17年)
GPファイナル(13、14、15、16年)
4大陸選手権(20年)
(THE ANSWER編集部)