楢崎智亜「頑張って野菜飲む」 今季初戦は3位通過、好調の秘訣は朝晩の“一杯”
スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは8日、東京・駒沢屋内球技場で開幕し、東京五輪代表で金メダル候補の楢崎智亜(ともあ・TEAM au)は3位で予選を通過した。男子は61人、女子は47人が出場し、上位20人が準決勝に進出。昨年8月の世界選手権を制した23歳が、今季初戦で大会初優勝を目指す。
東京五輪新種目・スポーツクライミング、ボルダリングの日本一決定戦
スポーツクライミングのボルダリングジャパンカップは8日、東京・駒沢屋内球技場で開幕し、東京五輪代表で金メダル候補の楢崎智亜(ともあ・TEAM au)は3位で予選を通過した。男子は61人、女子は47人が出場し、上位20人が準決勝に進出。昨年8月の世界選手権を制した23歳が、今季初戦で大会初優勝を目指す。
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貫録の登りで5つの壁を全完登した。ボルダリングは複数のコースを完登できた数で争う。第1課題、楢崎は1トライ目で完登する「一撃」を悠々と決めた。第2課題は4トライ目、第3課題は5トライ目で完登。第4課題で一撃を決めたが、第5課題は3トライを要した。それでも最上部のホールドを掴むと、世界王者の背中に場内から歓声が注がれた。
完登数、壁の途中に設定された「ゾーン」の通過数、完登に要したトライ数、ゾーン獲得に要したトライ数の順で順位が決まる。楢崎は全完登したが、トライ数で下回り3位通過。「感覚は悪くない。今日でだいぶ(体の感覚が)高まってきた。明日の方がいいと思う」と今季初戦で好感触だ。
鋼の肉体を作り上げているが、これまで以上にストイックに体作りに励む。取り組んだのは苦手な野菜の克服。世界選手権前に野菜や果物を「低温低圧圧縮方式」という製法で搾る「コールドプレスジュース」の機械をゲット。従来のミキサーなどではできない、栄養素を失うことなく作られたジュースだ。
昨年の世界選手権前から「野菜を頑張って飲んでいます」と話す。朝と夜、ほうれん草などを入れて栄養満点の一杯をゴクリ。「調子が良くなっている。ちょっと面倒くさいですけどね」と笑いながらも好調をキープしている。
9日は準決勝と決勝が行われる。世界王者だが、意外にもこの大会で優勝はない。「緊張もなく楽しくできている。体の調子をもっと上げていこうと思う」。初めて五輪の実施種目に採用されたスポーツクライミング。五輪初代王者に向け、2020年初戦から日本のエースが飛ばしていく。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)