ネリがバンタム級2位にランク ESPN独自格付けでまさかの再評価、井上尚弥は1位
昨年11月にボクシングのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦の前日計量で体重超過を犯し、試合が中止となった前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)。WBC世界ランク1位からランク外となっていたが、WBAは最新世界ランクで1階級上のスーパーバンタム級2位に入っていた。ファンの疑問が浮かぶランクインだったが、米スポーツ専門局「ESPN」の独自格付け最新版でもバンタム級部門で世界2位と改めて評価されている。
米スポーツ専門局「ESPN」の独自格付け、井上尚弥1位、ウーバーリ3位、ドネア5位
昨年11月にボクシングのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦の前日計量で体重超過を犯し、試合が中止となった前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)。WBC世界ランク1位からランク外となっていたが、WBAは最新世界ランクで1階級上のスーパーバンタム級2位に入っていた。ファンの疑問が浮かぶランクインだったが、米スポーツ専門局「ESPN」の独自格付け最新版でもバンタム級部門で世界2位と改めて評価されている。
スーパーバンタム級で驚きのランクインを果たしたネリだが、数々のトラブルを起こしたバンタム級においても屈指の実力者として米国で認められるような形となっている。
5日にESPNが発表した階級別の最新格付けで、ネリはバンタム級2位をキープした。1位はWBAスーパー&IBF王者の井上尚弥(大橋)、3位はWBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)、4月25日に井上と米ラスベガスで対戦するWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は4位。5位は昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で井上に破れた元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)だった。ネリは現役の世界王者やレジェンドよりも高評価を受けている。
主要4団体の世界ランクでネリの名前はバンタム級に存在しない。昨年11月の前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC同級挑戦者決定戦に挑んだが、ロドリゲス戦の前日計量で規定を1ポンド(約450グラム)オーバーし、試合は中止となっていた。WBCはランクから除外し、主要4団体でもランクなし。世界戦を行えないという窮地に陥っていた。
だが、WBAは最新ランクを発表。スーパーバンタム級スーパー王者だったダニエル・ローマン(米国)は防衛戦でアムロドジャン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に判定負けし、3位に転落した。代わって、ランク外だったネリが一気に2位に認定されたばかりだった。
ドーピング違反や体重超過を犯していたトラブルメーカーだが、30戦全勝の問題児はバンタム級でも返り咲くつもりなのだろうか。
(THE ANSWER編集部)