カシメロが会見、井上尚弥等身大パネルを前に「お前はモンスターだそうだが…」

　ボクシングのWBAスーパー＆IBF世界バンタム級王者・井上尚弥（大橋）は、4月25日（日本時間26日）に米ラスベガスでWBO王者ジョンリエル・カシメロ（フィリピン）と3団体統一戦を行う。カシメロは5日に母国で会見。会見場には井上の等身大パネルが登場し、WBO王者が肩に手をかけ「俺が真のモンスターだ」と余裕の笑みを浮かべて挑発している。フィリピン放送局のレポーターがツイッターで動画を公開している。

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　井上がフィリピンで行われた会見に“出席”した。会見場に現れたのは、モンスターの等身大パネル。スーツ姿でWBAとIBFのベルトを両肩にかけ、引き締まった表情だ。この隣に立ったのが、拳を交えるカシメロだった。WBOのベルトを肩にかけてニヤニヤと笑っている。そして、注目は左腕を井上の肩に堂々とかけているところだ。

　フィリピン放送局「ABS・CBNニュース」でレポーターを務めるダイアン・カスティジェホさんがツイッターで動画を公開。カシメロにインタビューをしているシーンだった。文面では「WBOバンタム級王者ジョンリル・カシメロが4月25日、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾートで“モンスター狩り”に挑む」と投稿している。

　動画ではカスティジェホさんが「ジョンリエル・カシメロが4月25日にラスベガスでこの男、ナオヤ・イノウエと2つのベルトを狙って戦います」と井上のパネルを紹介しながらコメント。そして「この世紀の一戦に向けたお気持ちはいかがですか」とカシメロに質問した。タガログ語でコメントした後、カメラ目線のWBO王者は英語でこう言い放った。

「じゃあな、イノウエ。お前はモンスターだそうだが、俺が真のモンスターだ」

　井上の肩に腕をかけたまま、その左手の親指で自分を指して堂々と宣言している。現在はグアムで走り込み合宿中の井上。日本人初の3つのベルトを懸けた大一番に向けて体作りに励む一方で、対戦相手が余裕の口ぶりを見せている。