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39歳リゴンドーが戦う意外な理由 病の啓発が原動力「俺は自閉症の子を持つ親だ」

ボクシングの元WBAスーパー&WBO世界スーパーバンタム級統一王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)は、8日(日本時間9日)に昨年12月に中止となったリボリオ・ソリス(ベネズエラ)とのWBA世界バンタム級正規王座決定戦を予定している。39歳になっても戦い続けるかつての最強ボクサー。世界王座返り咲きを狙う姿の裏には、自閉症を患う息子のために戦うという大きな理由があった。米興行大手「PBC」が公式サイトで記事を掲載している。

ギジェルモ・リゴンドー【写真:Getty Images】
ギジェルモ・リゴンドー【写真:Getty Images】

世界王座返り咲き狙うリゴンドーが戦うもう一つの理由「病気を知ってほしい」

 ボクシングの元WBAスーパー&WBO世界スーパーバンタム級統一王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)は、8日(日本時間9日)に昨年12月に中止となったリボリオ・ソリス(ベネズエラ)とのWBA世界バンタム級正規王座決定戦を予定している。39歳になっても戦い続けるかつての最強ボクサー。世界王座返り咲きを狙う姿の裏には、自閉症を患う息子のために戦うという大きな理由があった。米興行大手「PBC」が公式サイトで記事を掲載している。

 最愛の息子のために拳を振るう。PBCは公式サイトに「ギジェルモ・リゴンドーの中で火はまだ燃えている」のタイトルで記事を掲載。リゴンドーにとって「周囲の雑音を耳にしているが、それは周囲を黙らせようとするモチベーションになっている」と記している。39歳の大ベテランに衰えを指摘する声が多々あるが、ボクサーとしての闘志は失っていない。記事では、リゴンドーのコメントを紹介している。

「多くの人間は、俺が年をとりすぎている、また守備的すぎると思っているだろう。ただ、今なら違った姿だって見せられる。俺は未だにこの世で最高のスーパーバンタム級の選手だし、バンタム級でも世界チャンピオンになるつもりさ。(批判的な人間には)言い訳を見つけておけってところだな」

 自信に満ち溢れた元世界王者。だが、リゴンドーにとって雑音を消すことだけがモチベーションではないという。記事では「2度五輪金メダルに輝いたその男には自閉症を患っている息子がいる。その子が生まれて以来、リゴンドーの人生は変わった。今では心から家族を愛する男となり、戦いの夜にはトランクスのメッセージとともに自閉症について啓発する」とつづっている。

 2016年7月とのジェームズ・ディケンズとのWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチで7度目の防衛に成功。記事によると、リゴンドーは「末っ子の『ニハシュ』の名前が入ったトランクスを履いた。その年に生まれたんだ。後に自閉症と診断され、その後の2年は『自閉症に打ち勝つ者』と書かれたトランクスを履いたよ」と話している。さらに、リング上でファンに届けるメッセージがある。

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