怪物ワイルダーは「史上最強パンチャー」 ESPN名物解説者が指摘したタイソンとの違い
ボクシングのWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)は今月22日に元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)との“世紀の再戦”を迎える。決戦の2月に入り、米メディアのムードも盛り上がっているが、スポーツ専門局「ESPN」の名物解説者でトレーナーのテディ・アトラス氏はマイク・タイソンらを比較した上で「史上最強パンチャーだ」と絶賛している。
トレーナーも務めるアトラス氏「ワイルダーは一発のパンチ、ただ一発だ」
ボクシングのWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)は今月22日に元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)との“世紀の再戦”を迎える。決戦の2月に入り、米メディアのムードも盛り上がっているが、スポーツ専門局「ESPN」の名物解説者でトレーナーのテディ・アトラス氏はマイク・タイソンらを比較した上で「史上最強パンチャーだ」と絶賛している。
「アンデイ・ルイスとトレーニングすることに興味があるテディ・アトラスはワイルダーの序盤でのKO勝ちを予想」と報じたのは、米専門メディア「ボクシングシーン.com」だった。記事では、ESPNで解説を務めるアトラス氏が登場し、ワイルダーについて「一発のパンチ、ただ一発だ。ワイルダーは歴史上最強のパンチの持ち主であると思っている」と評したことを評している。
史上最強のパンチ力。それは、かつての名王者と比べても上回るという。「強いパンチの持ち主といえばアーニー・シャイバーズ、ジョー・ルイス、マイク・タイソンを思い浮かぶだろうけど、彼らは左右のパンチをもって相手にダメージを与える選手だ。だけど、ワイルダーはたった一発だ。史上最強のパンチャーはワイルダーと言わざるを得ない」と一撃の強さを理由を挙げた。
その上で、フューリーとの再戦についても言及。「私の予想ではドラマチックで強いものが見られると思っている。そして、それは最初の2ラウンドか3ラウンド目で起こるんじゃないかな」と序盤から大きな動きがあると予想し、「もちろん、何が起こるか分からない。もしかすると終盤でのKO劇を見るかもしれない」としながら、改めてワイルダーの魅力について念押しした。
「だけどそうさ、彼のグレートなパワーを持ってすれば、試合のエンディングは早い段階で起こるだろう。彼はテクニックに欠けていて、少し怠慢な選手かもしれないが、彼は一発のパンチで試合を決められることのできる選手なんだ」
アトラス氏はこのように力説したといい、12ラウンドで引き分けとなった初戦とは一変し、試合序盤でKO決着になるとの見方を示した。ワイルダーを巡っては試合に向け、「ボクシング史上最強パンチャーか」という議論が頻繁に沸き起こっており、「2.22」決戦が待ち切れない様子。果たして、“世紀の再戦”ともいわれる激突はどんな展開となるのか。世界が熱く見守っている。
(THE ANSWER編集部)