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女子だけじゃない! 「伏兵」井上、金子組が初決勝「男子も強いんだぞと思って」

最近躍進も胸中は? 「一過性のものだと思われているんだなとモヤモヤしていた」

 金子は「周りには、オーストラリアオープンでリオ五輪の銀メダリストを破ったり、USオープンで優勝したり、全日本実業団選手権で園田、嘉村に勝ったりということで『最近、調子良いね』と言われることが多かった。でも、自分の中では調子ではなく積み重ねて来たもの。調子が良いと言われているということは、まだ実力が認められているのではなく、一過性のものだと思われているんだなとモヤモヤしていた」と秘めていた自信をのぞかせた。

 この大会では当初、1回戦で第1シードの世界ランク3位リー・ジュンホゥイ、リゥ・ユチェン組(中国)と対戦予定だったが、中国ペアが出場を辞退。混戦のブロックを勝ち上がった印象だが、井上は「第1シードの選手たちが出ていても(絶対に)勝てない相手じゃない。どの相手も紙一重。だから、それは気にしていない」と意地を示した。

 大会は、翌24日に全種目の決勝戦を行う。国内開催の大会では最も注目を浴びる1日となるが、そこでコートに立つ喜びは格別だ。金子は「日本でやっていて、たくさんの応援があるからこそ、最後のファイナルの終盤で勝てたと思う。日本でやっているということは、大きいと思う」とファンの後押しを感じていることを明かした。園田、嘉村を筆頭に、少しずつ日本の男子は女子に負けずに結果を出し始めている。

 井上は「名前を覚えてもらうのは、嬉しい。ソノカムの陰に僕らと保木、小林は隠れていると思うけど、負けずに同じ位置でやって行きたいと2ペアとも思っている。女子が注目されているので、男子も強いんだぞと思ってもらえるように、男子ダブルスは(みんなで)頑張っている」と話した。最終日には、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目で日本勢が決勝に臨む。何組が栄光をつかめるのか、楽しみだ。

【了】

平野貴也●文 text by Takaya Hirano


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