選考過程を意識しろ ジョセフHCが大学生にメッセージ「代表に求められる技術は何か」
日本ラグビーフットボール協会は29日、男子15人制日本代表記者会見を都内で行い、今後の強化方針などを示した。ワールドカップ(W杯)日本大会で8強に導いたジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)が会見に出席。大学生など、若手の育成・起用に関して持論を唱えた。
都内で会見、若手が経験を積む必要性を説く
日本ラグビーフットボール協会は29日、男子15人制日本代表記者会見を都内で行い、今後の強化方針などを示した。ワールドカップ(W杯)日本大会で8強に導いたジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)が会見に出席。大学生など、若手の育成・起用に関して持論を唱えた。
未来のW杯選手に目を向けた。会見で、若手の育成について問われたジョセフHCは、何らかの形で有望な若手にも経験を積ませる必要性を説いた。
「大学レベルにもいい選手がおり、トップリーグ(TL)に入ったばかりで活躍している選手もいる。大学ラグビーの日本のレベルが、いきなりウェールズやイングランドのようなティア1のチームを相手としたテストマッチを戦うのに十分であるかは『?』マークがつくが、そこも含めて積み木、ブロックのように積み重ねていくことが必要なのかなと思う」
現在、スーパーラグビーを舞台に戦っているサンウルブズには、日本代表の主力は不参加。代わりに大学日本一に輝いた早大の主将・SH齋藤直人ら9人の大学生が参加している。こうした若手でも“ブレイブ・ブロッサムズ”の一員になれるのか。選手起用についてジョセフHCは、持論を唱えた。
「若い選手に関して私の意見をお伝えすると、W杯で日本がどういうラグビーをしたいのか、代表に求められるスキルはどんなものなのか、どんな過程で選手がセレクションされていくのか、彼らの目で見たと思う。この先、TLで自分たちが見られるというのもわかっているはず。我々としてはこれまでと何か変えるわけではなく、同じ方針で選手を選び、その中でもし大学でいい選手がいれば、選んでいって戦えるかどうかを見ていくということになると思う」