井上尚弥、激闘のWBSS決勝 主催者が「2人は多くのミスを犯した」と回想した理由とは
ミスを犯した原因は…「どちらのボクサーもあまりに優秀すぎて…」
「イノウエは試合前に圧倒的な本命だったことが、人々がこの試合を認めた理由だと思う。私は12ラウンドの間、座っていたが、口は開きっぱなしだったよ。アリーナの観衆とテレビで見ていた東京の900万人と同じように」
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実力者同士の、想像を上回る死闘に心を奪われていたというザワーランド氏はスーパーライト級のファイナルと比較している。
「個人的にはテイラー対プログレイス戦には技術面では及ばない。どちらのファイターもあまりに多くのミスを犯した。だが、そのミスは強いられたものだ。どちらもミスを誘発した。それでエキサイティングさが想像以上に増すことになったんだ」
井上は2回に被弾し、キャリアで初めてのカットで流血するアクシデントに見舞われた。試合後には鼻骨と眼窩底骨折も発覚。スーパーライト級のファイナルと比べても粗さが目立ったと分析するが、そのミスはハイレベルな2人の駆け引きの中で誘発されたものだったと見ている。
「どちらのボクサーもあまりに優秀すぎて、互いのミスを誘発したんだ。壮絶な戦争になった理由でもある。これから先、何年も語り継がれるものになった。ボクシング史上偉大なファイトまで登りつめたんだ」
多方面から絶賛を浴びているバンタム級の世界一決定戦。大会主催者にとっても珠玉の名勝負だったと、改めて最敬礼していた。
(THE ANSWER編集部)