トゥクタミシェワが全盛の4回転時代に持論「もう波に逆らうことは困難。だから…」
フィギュアスケートの2014年のグランプリ(GP)ファイナル&15年の世界選手権覇者、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)。4回転ジャンプ全盛時代となったロシアの女子フィギュア界の現状について、「4回転の流れに逆らうのはとても困難」と持論を展開している。米専門誌「IFSマガジン」が報じている。
米メディアで持論を展開「戦うためには4回転ジャンプが必要です」
フィギュアスケートの2014年のグランプリ(GP)ファイナル&15年の世界選手権覇者、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)。4回転ジャンプ全盛時代となったロシアの女子フィギュア界の現状について、「4回転の流れに逆らうのはとても困難」と持論を展開している。米専門誌「IFSマガジン」が報じている。
ロシア選手権は4位に終わったトゥクタミシェワ。しかし、代名詞の3回転アクセルのみならず、4回転ジャンプに挑戦するなど、復活をアピールしている。一方で、母国のジュニア勢は次々に4回転ジャンプを成功。表彰台を独占する現状にあるが、トゥクタミシェワもプログラムの難易度をさらに高めようというプロ意識の高さを示している。
「この4回転ジャンプの波はどこからやってきたのでしょうか?」と質問されたトゥクタミシェワは4回転全盛時代となった女子フィギュア界の現状について「これは競争なのです。誰もがトップになりたい。誰もが競争力を持ち続けたい。戦うためには4回転ジャンプが必要です」と語り、持論を展開している。
「偉大なスケーターが今、3回転ジャンプをしていたとすれば、4回転ジャンプを2本決める普通のスケーターに勝てないことは誰もが知っています。前進して4回転ジャンプを手に入れた人と、3回転にこだわり続ける人には大きな差が存在するのです。他の選手が4回転ジャンプに失敗しなければ、1位になることはできないのです」
表彰台の頂点に立つためには4回転ジャンプは不可欠と分析。「アリーナ・ザギトワも競技に戻るでしょうが、4回転と3回転アクセルの波に逆らうことはとても困難です。だからこそ、みんな成功させたいと願うのです。勝てないとわかっているとしたら、大会の意味はないでしょう」と五輪女王のザギトワを含め、流れには抗うことは難しいとの見方を示した。
練習では4回転トウループを成功させたトゥクタミシェワ。ロシア選手権で4回転ジャンプを3本成功させた15歳のアンナ・シェルバコワら、新たな波に戦うために美しい闘志をたぎらせていた。
(THE ANSWER編集部)