八村塁が見せた度量 怪我の原因となった同僚を擁護「彼も辛い思いをしたと思う」
米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズ・八村塁が4日(日本時間5日)、12月16日(同17日)のピストンズ戦で右鼠径部打撲による負傷離脱後、初めて報道陣の取材に応じた。怪我の状態と復帰に対する意気込みを語ったが、その中で負傷の原因となった同僚に対する優しさを見せる一幕があった。
リバウンド時に接触したボンガに「動画も何回か見たけど、アクシデント」
米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズ・八村塁が4日(日本時間5日)、12月16日(同17日)のピストンズ戦で右鼠径部打撲による負傷離脱後、初めて報道陣の取材に応じた。怪我の状態と復帰に対する意気込みを語ったが、その中で負傷の原因となった同僚に対する優しさを見せる一幕があった。
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充実一途の日々は、一つのプレーで一変した。先月16日のピストンズ戦でリバウンドを取りに行った場面だ。同時に跳び上がったボンガと接触。足が股関付近に入る形になり、これが結果的に離脱の原因となった。以降、八村以外も負傷者が続出しているウィザーズにとって苦戦が強いられている。「僕もその1人になってしまって悔しい」とは本音だろう。
しかし、チームメートを責めるようなことは決してなかった。ボンガとの接触した場面について問われると「動画も何回か見たけど、アクシデントだと思う。僕も(アクシデントで)そういうことをやることもある」と擁護。その上で「ボンガも終わった後、テキストしてくれた(連絡をくれた)し、ボンガも辛い思いをしたんじゃないかと思う」と心中を慮ったのだ。
こうした大人の対応には、本人の向上心も関係している。チーム離脱後の3週間、NBAはもちろん、大学バスケも熱心にテレビ観戦。「頭でバスケやっている。バスケの感覚を忘れないでできている」と語り、さらに「ここ3、4年間、夏も冬も休みなくやってきたので、落ち着いて勉強できる。この2、3週間、いい勉強できている。そういうところ生かしたい」と言った。
どんな状況であっても、成長をやめようとしない。不運なアクシデントによる離脱であっても、前向きに受け入れている。1年目らしからぬ度量の大きさを見せた八村。だからこそ、同僚からも認められているのだろう。前日に久々にチームに挨拶した際には「どこにいたんだ?」「いなくて寂しかったぞ」などと声をかけられたという。
(THE ANSWER編集部)