みかんの“白いすじ”は食べる方がいい? 冬の冷え性対策、小学生は女子の“痩せ願望”に懸念
女子は早いうちからの“痩せ願望”に懸念
さて、近年は子どもの冷え性が増えています。要因はいくつかありますが、子どもたちの運動量の低下や冷暖房完備の環境下からくる体温調節機能の低下、そしてダイエットの低年齢化などがあげられます。特に女子は小学生から痩せ願望が芽生え、不要のダイエットを始めてしまう傾向がみられます。
体を動かさなかったり、成長期に食事をしっかり摂らなかったりすると「代謝」という体の機能が低下します。すると、体温を保つ力が弱くなり、子どもの頃から「冷え」に悩む恐れがあります。
スポーツをやっている子どもたちは、体をたくさん動かしているので、運動量の面では問題ないでしょう。しかし、審美系スポーツを行う女子選手は特に、早いうちから「痩せたい」と考えてしまう恐れがあります。
何かを無理に制限すれば、その代償がどこかに現れます。将来の健康にもつながる問題ですので、ご家族や指導者の方も注意して見守ってあげましょう。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)