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最近とにかく多い「子どもの食が細くて心配」の声 “たくさん食べられない子”卒業の3つのカギ

合宿中に分かる「よく食べる子」「食べられない子」の食事の差とは

 まず、「十分な睡眠」で脳の疲れを取り除きます。胃腸の働きを司る脳を元気に保つことで、胃腸を健やかに保ちます。

 そして、起床後は朝食を摂る前に、コップ1杯~半量程度の常温の水または白湯を飲みましょう。水を「ゴクン」と飲むと、脳に「朝だよ」とお知らせする信号が届きます。すると、目覚めのスイッチが入り、胃腸が元気に働き始めます。

 水は常温か少し温かいぐらいの温度がおすすめ。体が冷えると消化酵素の働きが悪くなるので、特に冬場は冷たすぎないよう気をつけましょう。

 合宿中、「よく食べる子」「食べられない子」の食事をみていると、一番食べる量に差がみられるのが朝食です。朝食が食べられないという選手は、まずはこの2点を習慣にするとよいでしょう。

 それでも食が進まない場合、朝食は「あまり噛まなくても飲み込めるもの」も出してみてください。

 その代表がゼリー類。よくスーパーやコンビニエンスストアで見かける、缶詰のみかんをどっさり加えたようなゼリーは1個で200kcalぐらい摂れます。こういった果物をたっぷり加えたゼリーや牛乳寒を、購入したり、家で作ったりして出してみてください。これは、食が細い、食欲がないというときに、プロの野球選手も取り入れている方法なんですよ。

 ほか、果物と野菜と牛乳で作ったスムージーもおすすめです。固形物でないもの、のど越しの良いものは「たくさん食べている」という感覚が薄いので、心の負担になりません。同時に日中に必要なエネルギーを補給できるので、ぜひ試してみましょう。

 ただし、ゼリーやスムージーはあくまで通過点。最終的には、食事をしっかり食べられるようになるのが目標です。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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