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子どもに夜遅く夕食がっつり取らせて大丈夫? 保護者のお悩み、ジュニア選手には案外簡単な解決策

練習後・移動中、帰宅後の栄養の摂り方を紹介

 スポーツをする子どもたちは、たくさん動かした体に対するケアも大切です。これを「リカバリー」といい、方法の一つに「必要なタイミングで必要な栄養をしっかり摂る」という食事の摂り方が挙げられます。

 皆さんが頭を悩ませるタンパク質は、運動後、なるべく早いタイミングで摂るとリカバリーに有効です。なぜなら早いタイミングで摂るほど、筋肉の修復や合成を助けるため。疲れを引きずらない、ケガのリスクを軽減などにつながります。

 ですから、タンパク質は練習後や移動中にひとまず摂ることをおすすめします。すると、リカバリーにもなるうえ、夜遅くにタンパク質のおかずをガッツリ食べなくても、栄養を効果的に、かつ十分に摂ることができます。おすすめの食品ですが、おにぎりや牛乳、タンパク質を強化したヨーグルト、携帯できるチーズや魚肉ソーセージ、プロテインドリンクなど。可能であれば、昼食よりも小さいサイズのお弁当が理想的です。

 そして帰宅後、ご飯に味噌汁、消化の良いおかずの軽めの夕食を摂ればOK。おかずは不足しがちな野菜やキノコ類、イモ類。タンパク質であれば卵や白身魚、豆腐がおすすめです。主食をしっかり食べることも大事。主食、例えば白米やうどんにもタンパク質は含まれます。白米であれば茶碗1杯(150g)に3.8g、うどん(200g)であれば3.2gとチーズ1ピースと同等の量が摂れます。

 食後は、入浴や次の日の準備をするなどで、少し時間を置けば、睡眠を阻害する心配もありません。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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