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アイスがスポーツをする子どもに頼もしいワケ 夏場の運動後のおやつ、熱中症対策にオススメ

スポーツ後のおやつとして特におすすめは「氷菓」

 夏場、スポーツ後のおやつとして特におすすめなのは「氷菓」です。

 外気温が高く、体温が上がりやすい夏。特にスポーツ後は体内に熱がこもりやすく、運動部の子どもたちや学生は、常に熱中症のリスクを抱えています。

 熱中症の重症化を予防するには、冷却によって深部体温を急激に下げることが効果的。そして深部体温を下げるには、アイススラリー(シャーベット状に凍らせたスポーツドリンク)を口に含み、喉を冷やすことが効果的であるという研究報告があります。つまり、アイススラリーに近いシャーベット状の氷菓は、熱中症対策に適しているのです。

 また、氷菓の主な栄養成分はエネルギー源である糖質です。疲れた後の部活後の体に適していますし、カロリーや脂肪も低いので、体重を気にされているお子様も安心して食べられますよ。

 ちなみに、保護者の方から「アイスクリームはカロリーや脂質が高いので避けたほうがよいですか?」と聞かれることがよくあります。しかし、氷菓を除けば、アイスクリームのカロリーだけ特に高い、ということはありません。むしろ、濃厚な乳脂肪分で味作りをしているアイスクリームは、植物性油脂の使用量も少なく、実はヘルシーです。

「乳製品」であるアイスクリームは、たんぱく質やカルシウムも含まれます。ですから栄養もとれる間食の一つとしておすすめですよ。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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