部活の夏合宿で起こる下痢・便秘の有効対策 お腹を壊しやすい子どもは「生もの避けて」
ガラリと変わる環境で変調、下痢・便秘対策は?
さて、合宿や遠征では、普段とは環境がガラリと変わるため、変調を来たす選手は少なからずいます。今回は特に多くみられるのは、下痢や便秘です。
暑熱環境下で体を酷使すると、胃腸が弱り、食べ物による刺激も受けやくなります。お腹を壊しやすい選手は、練習中や練習直後を除き、キンキンに冷やした飲み物やかき氷など非常に冷たい物は摂らず、お腹を冷やさないようにします。遠征先によってはご当地の食材として、刺身や貝などの生ものが出ることもありますが、これらも避けた方がいいでしょう。
また、慣れない環境や集団生活による緊張が原因で、便秘になる選手もいます。
便秘の対策としては、腸を整えるために生活リズムを作ること。そして、夕食後から朝食の間、水や麦茶といった水分以外は食べ物を口にせず、胃腸をしっかり休ませます。起床後は、朝ごはんを食べる前に、水を飲んだり、時間があれば散歩をしたりすること。すると、腸が動き出します。
ただし、1日、2日では便秘の具合は変わりません。心配なときは合宿の1週間程度前から、これらのことを毎日、続けましょう。すると、「ごはんを食べたら自然と、トイレにいきたくなる」という体のリズムが作られます。