「出された料理を食べるだけ」は卒業 ジュニア選手に実践させたい「食事ノート」
「自分の体を知る」第一歩、提案したい「食事ノート」
そこで、提案したいのが、1冊で毎日の食事の記録とコンディション、日常の様子がわかるような「食事ノート」を作ることです。
とはいえ毎日、食べたものをすべて細かく書き出すのは大変。例えば食品ごとに分類した項目を作り、食べたものに印をつけるだけでも、食の傾向がはっきり見えてきます。
ノートの左のページには食品分類(主食:ご飯・パン・麺類、主菜:肉・魚・卵・豆製品、副菜:野菜・きのこ類・海藻、果物、牛乳・乳製品、菓子類、飲み物)を記入。朝食は赤、昼食は青、夕食は緑、その他は黄色と色分けして、食べた食品の項目に○をつけていきます。慣れてきたら、ご飯の重量、パンの枚数まで記入できるとよいです。
そして、3日間や1週間ごとに、食事記録を見返します。全く○のついてない項目がないか、同じ項目ばかりに○がついていないかを親子で一緒に確認。「緑の野菜やきのこ類が少なかったね」「肉ばかりで魚が少ないね」「お菓子を食べ過ぎたね」などと毎回、確認するだけでも、子どもたちはどんどん、自分で考えて食べることができるようになります。兄弟姉妹がいるお宅は、子どもたち同士で話し合っても、いいですね。
そして、右のページには、その日の体重、排便の回数、体調などのコンディションや、トレーニングの内容、その日の出来事や感想などを記入します。女子選手は、月経の状況も記録しておきましょう。
以上、「食事ノート」の書き方の一例を紹介しました。食事を記録することは、自分の食を知り、体を知ることの第一歩になります。最初は少し手間がかかりますが、子どもたちが続けやすいようなオリジナルノートを、ぜひ、新学期からでも作ってみてください。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)