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「出された料理を食べるだけ」は卒業 ジュニア選手に実践させたい「食事ノート」

以前、食事記録に興味を持ったジュニアの女子選手に提案した食事ノート、それぞれの家庭で子どもたちが続けやすいスタイルのオリジナルノートを作ってみてください【写真:長谷川直子】
以前、食事記録に興味を持ったジュニアの女子選手に提案した食事ノート、それぞれの家庭で子どもたちが続けやすいスタイルのオリジナルノートを作ってみてください【写真:長谷川直子】

「自分の体を知る」第一歩、提案したい「食事ノート」

 そこで、提案したいのが、1冊で毎日の食事の記録とコンディション、日常の様子がわかるような「食事ノート」を作ることです。

 とはいえ毎日、食べたものをすべて細かく書き出すのは大変。例えば食品ごとに分類した項目を作り、食べたものに印をつけるだけでも、食の傾向がはっきり見えてきます。

 ノートの左のページには食品分類(主食:ご飯・パン・麺類、主菜:肉・魚・卵・豆製品、副菜:野菜・きのこ類・海藻、果物、牛乳・乳製品、菓子類、飲み物)を記入。朝食は赤、昼食は青、夕食は緑、その他は黄色と色分けして、食べた食品の項目に○をつけていきます。慣れてきたら、ご飯の重量、パンの枚数まで記入できるとよいです。

 そして、3日間や1週間ごとに、食事記録を見返します。全く○のついてない項目がないか、同じ項目ばかりに○がついていないかを親子で一緒に確認。「緑の野菜やきのこ類が少なかったね」「肉ばかりで魚が少ないね」「お菓子を食べ過ぎたね」などと毎回、確認するだけでも、子どもたちはどんどん、自分で考えて食べることができるようになります。兄弟姉妹がいるお宅は、子どもたち同士で話し合っても、いいですね。

 そして、右のページには、その日の体重、排便の回数、体調などのコンディションや、トレーニングの内容、その日の出来事や感想などを記入します。女子選手は、月経の状況も記録しておきましょう。

 以上、「食事ノート」の書き方の一例を紹介しました。食事を記録することは、自分の食を知り、体を知ることの第一歩になります。最初は少し手間がかかりますが、子どもたちが続けやすいようなオリジナルノートを、ぜひ、新学期からでも作ってみてください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長谷川直子

公認スポーツ栄養士

管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にJリーグのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などを担当する。そのほか、スポーツ指導者向け研修会、小中学校でのスポーツと食の講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など幅広く活躍。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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