丈夫な骨づくりは「高校生までが勝負」 子どもに増える骨折を防ぐカルシウム摂取法
カルシウムの働きを助けるタンパク質やビタミンD、ビタミンKの摂取も重要
カルシウムを多く含む代表的な食材は、牛乳・乳製品、大豆製品、小魚、青菜、そして海藻。牛乳に対しては様々な意見はありますが、日本栄養士会などでは、有効なカルシウム源として推奨しています。1日に飲んで欲しい量は小学生低学年でコップに2杯。中学生以降はコップに3杯程度。飲むタイミングは食事でもおやつのときでも構いません。
カルシウムの吸収は就寝中に高まるので、寝る前にホットミルクを飲むのもおすすめです。また、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう場合は、ヨーグルトで代用、あるいは乳糖カットの牛乳も試してみましょう。
またカルシウムの働きを助けるタンパク質やビタミンD(鮭、いわしの丸干し)やビタミンK(納豆、ほうれん草)も意識して摂るように心がけたいですね。
子供の頃のカルシウム摂取は、選手生命にも関わる重大事です。「カルシウムは骨を強くしたり、骨折しにくくなるよ。筋肉も上手く動かしてくれるから、走ったりシュートしたりするときに大事なんだよ」と、子供たちにもぜひ、伝えてください。骨の成長に合わせた食事を、今日からでもスタートさせましょう。
※平成22年度児童生徒の食事状況等、調査報告書/独立行政法人日本スポーツ振興センターより
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長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima