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小食の子どもが“食べられる選手”になるには? 未来のオリンピック選手に…すぐに実践できる2つの習慣

「よく食べる子」「食べられない子」に一番差がみられる場面とは

 2つ目の「野菜や果物を食べる」は、内臓の働きをサポートするのに効果的です。

 野菜や果物は胃の中の食べ物の量に合わせて、胃液に含まれる消化酵素(食べ物を分解し、消化・吸収を促す酵素)を分泌するといわれています。加えて、野菜や果物に含まれる酵素や食物繊維には胃腸の消化・吸収機能を助ける働きがあります。つまり、食べた分のエネルギーや栄養をムダなく体作りに生かせるのです。

 野菜をたっぷり食べるためのコツは、味噌汁やスープといった汁物の具材にすること。生で食べるよりもかさが減るので、しっかり摂れます。また、バナナや牛乳を加えて、自家製のスムージーにするのもおすすめです。

 果物は、食事のデザートや補食として、1日2回程度は摂るよう心掛けましょう。季節の果物はもちろん、比較的、1年中手に入りやすい、バナナやキウイフルーツ、りんごなど何でもOKです。

 また、合宿中に「よく食べる子」「食べられない子」の食事をみていると、一番食べる量に差がみられるのが朝食です。「うちの子も朝食はほとんど食べられない」という方は、朝食を摂る前にコップ1杯~半量程度の常温の水、または白湯を飲むようにすすめてみてください。

 水を「ゴクン」と飲むと、脳に「朝だよ」とお知らせする信号が届きます。すると、目覚めのスイッチが入り、胃腸が元気に働き始めます。

「食べる力」はしっかり食べることを習慣にすることで、自然と付いてきます。どうぞ焦らず、できることから続けてみてくださいね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)


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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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