小食の子どもが“食べられる選手”になるには? 未来のオリンピック選手に…すぐに実践できる2つの習慣
「よく食べる子」「食べられない子」に一番差がみられる場面とは
2つ目の「野菜や果物を食べる」は、内臓の働きをサポートするのに効果的です。
野菜や果物は胃の中の食べ物の量に合わせて、胃液に含まれる消化酵素(食べ物を分解し、消化・吸収を促す酵素)を分泌するといわれています。加えて、野菜や果物に含まれる酵素や食物繊維には胃腸の消化・吸収機能を助ける働きがあります。つまり、食べた分のエネルギーや栄養をムダなく体作りに生かせるのです。
野菜をたっぷり食べるためのコツは、味噌汁やスープといった汁物の具材にすること。生で食べるよりもかさが減るので、しっかり摂れます。また、バナナや牛乳を加えて、自家製のスムージーにするのもおすすめです。
果物は、食事のデザートや補食として、1日2回程度は摂るよう心掛けましょう。季節の果物はもちろん、比較的、1年中手に入りやすい、バナナやキウイフルーツ、りんごなど何でもOKです。
また、合宿中に「よく食べる子」「食べられない子」の食事をみていると、一番食べる量に差がみられるのが朝食です。「うちの子も朝食はほとんど食べられない」という方は、朝食を摂る前にコップ1杯~半量程度の常温の水、または白湯を飲むようにすすめてみてください。
水を「ゴクン」と飲むと、脳に「朝だよ」とお知らせする信号が届きます。すると、目覚めのスイッチが入り、胃腸が元気に働き始めます。
「食べる力」はしっかり食べることを習慣にすることで、自然と付いてきます。どうぞ焦らず、できることから続けてみてくださいね。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)