オスグッド病のなぜ― スポーツ少年のお悩み、なぜ起きる?どうすれば防げる?
【今日から始めよう! オスグット病を予防する大腿直筋のストレッチ】
【1】
正座から両脚を左側に崩し、右手を体の横で床につける。左股関節を開いて左手で左足を掴み、かかとをお尻に近づけながら膝を後ろに引き太ももの前面を伸ばす。20~30秒キープ。逆も同様に行う。
すでに症状が出ている人、骨の出っ張りや痛みを感じる人もストレッチでのケアが有効。無理のない範囲で太もものストレッチを行いましょう。
このストレッチは、ももの前の筋肉(大腿直筋)が通常の柔軟性がある人は伸びている感覚はありません。しかし、オスグッド病を起こしてしまっている人、起こしやすい人は柔軟性が低いので、この程度のストレッチでも“伸び感”が得られると思います。オスグッド病の部位に負担をかけずにストレッチすることができます。
【2】
1. 膝立ちから右脚は立てて膝を直角に曲げ、左脚は後ろに伸ばし、足の甲の下にクッションを置いて高さを出す。右手は壁につく。
2. 左手をお尻に添えて、腰を前に押し出し左脚のももの付け根とももの前を伸ばす。20~30秒キープ。逆脚も同様に行う。
【このストレッチはNG!】
あお向けになり、膝を深く曲げて太ももを伸ばすストレッチ。大腿直筋にかかる負荷が強すぎるため、オスグット病の予防や発症時のケアには適しません。かえって症状を悪化させる恐れがありますので、注意しましょう。
【了】
長島恭子●文 text by Kyoko Nagashima