忘年会シーズン 連日の飲み会で体重増加を防ぐ方法、「避けるべき料理」は?
二日酔いと飲み疲れを防ぎたい人はどうすればいい?
3)二日酔いと飲み疲れを防ぎたい人は……
→「早飲みセーブ」で内臓への負担を減らす
空腹の状態でアルコールを飲むと、体内での吸収が速くなり、酔いも早く回ります。すると思考力が低下し、飲む量もセーブできなくなるため、つい飲みすぎてしまいます。飲み会に合流する前に、少しでも食べ物をお腹に入れて、アルコールを迎える準備を。牛乳、チーズ、スポーツバーやおにぎりなど、コンビニエンスストアで買えるものでOKです。
また、人間の体は純アルコール5gを処理するのに、体重60~70kgの人で約1時間かかるといわれています。ビールのロング缶1本、日本酒一合に含まれる純アルコールは約20g。つまりこれらを処理分解するだけでも、4時間程度もかかるのです。連日、深夜まで飲んでいれば、当然、内臓も連日、朝まで働き詰め。二日酔いになったり、疲れがとれなかったりするのも仕方ありません。
翌日に引きずらないためには、“ゆっくりペースで飲む”あるいは“水やソーダで割ってなるべく薄めて飲む”などで、アルコールの摂取量を減らす工夫が必要です。方法は目新しいものではありませんが、まずは体の仕組みを理解することで“昨晩は内臓が休めていないから酒はセーブしよう”という気持ちもわいてくるでしょう。
4)飲んだ翌日のむくみがツラい人は……
→グリーンスムージーと水を飲んで水分を体外に排出
体は血中のアルコール濃度が高くなったり、塩分濃度が高くなったりすると、むくみやすくなります。そのため、塩分(ナトリウム)の高い料理をつまみにお酒を飲むとむくみやすくなるので、飲んだ翌日は、余分なナトリウムをしっかり排出しましょう。
カリウムを多く含む食材を食べると、ナトリウムの排出をサポートします。カリウムは葉野菜や果物に多く含まれるミネラル成分。朝食や昼食に、グリーンスムージーやみかん、バナナを摂るとよいです。そして日中は水やお茶をたくさん飲んで、滞留した水分を体の外に出すよう心掛けましょう。
さて、年末の飲み会に続き、「正月太り」を気にされる方も多いでしょう。ちなみにアスリートたちもオフ中に太ってしまうと、減量するのが大変。特にオフ明けは走り込みが多くなるので、大幅な体重増加は故障にもつながります。ですから、サッカーやラグビーの選手たちも、オフ前後の体重変動は1~3kg程度に抑えるよう心掛けています。
「正月ぐらいは摂取カロリーを気にせず過ごしたい」という方は、アスリートと同じく「1~3kgにとどめる」と心に決めて過ごすのはいかがでしょう? 2~3日、飲んで、食べて、増量しても、すぐに食事の内容を調整して体を動かせば大丈夫。年に一度の正月休みぐらいは、好きな料理やお酒を心ゆくまで楽しんでもよいと思いますよ。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)