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酒太りの原因はお酒じゃない? 意外な”犯人”の存在、「太らない飲み方」のコツとは

太らないおつまみ選びのポイントは2つ…メタボ対策に効果的なものとは?

 太らないおつまみや食事を選ぶポイントは以下の二つです。

<1>できるだけ油分(脂質)の少ないものを選ぶ

 こちらは、メタボ対策に効果的。例えば「焼き鳥、冷ややっこ、お茶漬け」コースと「から揚げ、揚げだし豆腐、ラーメン」コースを比べると、合計700kclも後者のほうが、エネルギーが多くなります。700kcalは成人男性の1食分のエネルギーの目安に相当します。つまり、1回の飲み会で2食分食べていることになります。

<2>糖質×脂質コンビに片寄らない

 ラーメンに代表する糖質と油(脂質)が合体した食事は、体のなかで脂肪に変換され、体脂肪として蓄積されやすい組み合わせ。焼肉、とんかつ、唐揚げに白飯とビール、今流行りのハンバーガーとビールなどは人気の組み合わせですが、習慣になってしまうと、どんどん脂肪が蓄積されるので注意しましょう。

 逆に積極的にオーダーしたいのはビタミンやミネラル、食物繊維を含む食材を使ったおかず。アルコールの分解を助け、二日酔い対策にも有効です。二つのNGポイントとも合わせると、湯豆腐、だし巻き卵、枝豆、つけもの、冷やしトマト、野菜サラダ(ドレッシングとマヨネーズのかけすぎに注意!)、刺身、焼き魚、焼き鳥がおすすめ。勿論、これだけを食べないとダメ、という厳しいものではなく、油分の少ない物も合わせて食べてほしい、ということです。

 さて、最初に1日に飲むお酒の適量についてお話ししましたが、たまの飲み会の日までセーブする必要はありません。大切なのはメリハリです。飲み会の日をはさみ前後1日、計3日間のスパンでエネルギーや純アルコール量を調整すればOK。お酒の好きなスポーツ選手も、トレーニングのある日はアルコールを断つ、飲んだ翌日はさっぱりした食事を摂るなど、調整しています。

 お酒の量、おつまみの内容、そして飲み会前後の過ごし方。自分はどこならば譲れるのかを考えると、「ガマン」によるストレスが少なくなり、健康的にお酒を楽しめますよ。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 国内における様々なスポーツの国際大会において、栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~2025年)ほか、モーグル、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。また、世界各国のスポーツ栄養士とのネットワークを活かし、海外における最新のスポーツ栄養の取り組みや知見を発信するほか、多様な食文化とアスリートの栄養ニーズを橋渡しする専門家として活動中。

Let’s Eat Healthy:https://members.food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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