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元バレー女子代表監督の眞鍋氏が熱血指導 「ボールは魂」の言葉に秘められた思い

女子バレーボール元日本代表監督の眞鍋政義氏が2日、東海大高輪台高を訪問した。全校生徒の前で講演を行い、さらにバレー部に指導を実施。自らの体験を元に、力強いエールを送った。

ロンドン五輪銅メダル監督、東海大高輪台高で力強いエール

 女子バレーボール元日本代表監督の眞鍋政義氏が2日、東海大高輪台高を訪問した。全校生徒の前で講演を行い、さらにバレー部に指導を実施。自らの体験を元に、力強いエールを送った。

 大塚製薬が企画し、バレーボール、サッカー、バスケットボール、柔道、テニス、バドミントンを通じて、全国170校の部活生を応援する「ポカリスエット エールキャラバン」の一環として訪問した同校。ロンドン五輪で日本に28年ぶりの銅メダルをもたらした眞鍋氏の貴重な体験談に生徒たちは耳を傾けた。

 眞鍋氏が最も熱く訴えたのは、「夢は必ず叶う」というモットー。高校、社会人、監督時代に掲げた「日本一」「日本代表」「海外でプレー」「代表でオリンピック出場」をクリアしてきた一方で、選手として五輪のメダリストになること、監督として五輪で金メダルを獲得することは叶わなかった。それでも、その悔しさを力に変え、現在は兵庫県姫路市を拠点とするクラブチーム「ヴィクトリーナ姫路」のゼネラルマネージャーという立場で、「オリンピックで金メダル」という最大の目標を追い続けている。

「継続は力なり」「準備力」「信念と執念を持ち続けること」を3か条に挙げた眞鍋氏は、やれることはやってみるという例として、ロンドン五輪で選手の背番号を変えたエピソードを披露。選手の大反対に遭うなか、背番号でスカウティングのデータをインプットするバレー界の傾向を逆手に取り、銅メダルを手にした“秘話”に生徒たちは驚きの表情を見せた。

思いやりを力説「バレーは助け合いのスポーツ。愛情を込めてプレーしてほしい」

 講演後にはスーツ姿から練習着に着替え、男女バレー部を対象に特別授業を行った。基礎のオーバーハンドパスやレシーブ、スパイクのほか、試合の勝負所を想定した“シミュレーション形式”のサーブ練習も実施。「バレーボールで一番大事なのはサーブと言っても過言ではない。メンタルが鍵になるから、プレッシャーをかけて練習するんだ」とその意図を説明した。

 時折、トレーニング中に部員たちを集めて熱心に語りかけた眞鍋氏。終盤には自らトスを上げたり、スパイクを打ち込んで部員たちのプレーに自然と激しさが増していき、その姿に「OK」「上手い上手い」「いいぞ、よーし!!」との声も飛ぶようになった。

 練習を終えると、眞鍋氏は食事や睡眠について触れ、「自分で考えること。自立して自らでやろうと思わなければ、バレーボールは上手くならない」と自己管理の重要性を力説。そして、「バレーは助け合いのスポーツ。次の人のことを思ってやれば、チームは結束する。ボールは魂だから、愛情を込めてプレーしてください」とエールを送った。

「男子も女子も、今日教えてもらったことを生かして日々頑張っていきます」と誓った部員たち。彼らにとって、この日の約1時間半の指導はかけがえのないものとなったに違いない。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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