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70kg弱→52kgに減量「死ぬ気でやろう」 ケジメの鮮烈KOデビュー、28歳アマ王者・坪井智也の選択

ボクシングの117ポンド(約53.07キロ)契約8回戦が13日、東京・両国国技館で行われ、プロデビュー戦の坪井智也(帝拳)がWBOアジアパシフィックバンタム級2位ブーンルエン・ファヨン(タイ)に2回2分34秒TKO勝ちした。アマチュアで日本人初の世界選手権優勝を果たした28歳。金の卵が挨拶代わりの早期KO劇を見せた。興行は「U-NEXT」で独占生配信。戦績は28歳の坪井が1勝(1KO)、26歳のファヨンが14勝(14KO)4敗。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

ブーンルエン・ファヨンにTKO勝ちした坪井智也(奥)【写真:徳原隆元】
ブーンルエン・ファヨンにTKO勝ちした坪井智也(奥)【写真:徳原隆元】

坪井智也がプロデビュー

 ボクシングの117ポンド(約53.07キロ)契約8回戦が13日、東京・両国国技館で行われ、プロデビュー戦の坪井智也(帝拳)がWBOアジアパシフィックバンタム級2位ブーンルエン・ファヨン(タイ)に2回2分34秒TKO勝ちした。アマチュアで日本人初の世界選手権優勝を果たした28歳。金の卵が挨拶代わりの早期KO劇を見せた。興行は「U-NEXT」で独占生配信。戦績は28歳の坪井が1勝(1KO)、26歳のファヨンが14勝(14KO)4敗。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

 ◇ ◇ ◇

 世界一を掴んだ拳でプロの会場を沸かせた。坪井は2回、持ち前の素早いハンドスピードで手数を増やし、連打から左フックでダウンを先取。立ち上がった相手を攻め立て、猛ラッシュで2度目のダウンを奪った。大の字にコーナーに持たれかかった相手は続行不能。2回2分34秒TKOでプロ初白星を掴み取った。

「凄く楽しかったです。こんな大きな舞台で試合ができて、ボクサーとして誇りに思います。今までずっとアマチュアをやってきて、日本でこんなにお客さんが埋まる試合はあまりしたことがない。倒し切ることは考えていなかったけど、倒し切ることもできなければプロボクサーでいられない。倒せたのはよかった」

 11歳でアマボクシングを始め、全日本選手権は4連覇を含む5度の優勝を誇る。抜群のスピードを武器に、2021年世界選手権で日本人初優勝の快挙を達成した。しかし、パリ五輪出場を逃し、24年6月にアマから引退。後進の指導にあたる中、昨年10月にWBA世界バンタム級王座挑戦を控えた同学年の堤聖也(角海老宝石)から、スパーリングパートナーの依頼を受けた。

 プロ転向を見据えるアマ選手は多いが、坪井の頭には皆無。対峙した堤の拳に心を打たれた。「命を懸けて世界を獲りたいという時に、僕を指名してくれた。その男に対して適当にやるのは申し訳ない」。一時は70キロ近くまで膨れた体の節制から開始。「死ぬ気でやろう」

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