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英語は“ほぼ喋れず”海外挑戦 「誘惑が多い」日本を飛び出し、断った退路「逆に楽だった」――陸上・橋岡優輝

13日開幕の陸上世界選手権東京大会(国立競技場)で男子走り幅跳びに出場する日本代表・橋岡優輝(富士通)が「THE ANSWER」のインタビューに応じ、海外挑戦について次世代にメッセージを送った。2021年東京五輪で6位入賞を果たした日本のエースジャンパーは、23歳だった2022年秋からアメリカに渡り、技術を磨く日々を選択。慣れ親しんだ環境から飛び出し、得た気づきや財産とは。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

陸上世界選手権東京大会で男子走り幅跳びに出場する日本代表・橋岡優輝【写真:中戸川知世】
陸上世界選手権東京大会で男子走り幅跳びに出場する日本代表・橋岡優輝【写真:中戸川知世】

走り幅跳び・橋岡優輝インタビュー

 13日開幕の陸上世界選手権東京大会(国立競技場)で男子走り幅跳びに出場する日本代表・橋岡優輝(富士通)が「THE ANSWER」のインタビューに応じ、海外挑戦について次世代にメッセージを送った。2021年東京五輪で6位入賞を果たした日本のエースジャンパーは、23歳だった2022年秋からアメリカに渡り、技術を磨く日々を選択。慣れ親しんだ環境から飛び出し、得た気づきや財産とは。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

 2019年の世界陸上ドーハ大会で8位入賞、2021年の東京五輪では日本選手として37年ぶりの決勝進出、そして6位入賞を果たした橋岡は、2022年秋から渡米を決断。短距離界の世界トップクラスの選手が集うフロリダ州・タンブルウィードTCを練習拠点に据えた。

「2019年くらいから海外でコーチングしてもらうというのはずっと頭の中にあった。ドーハの世界陸上終わりで、長いスパンではなく、1か月でも合宿のような形で指導してもらうことはできないかと模索していた」

 2020年春以降のコロナ禍やコーチの都合により、長い年月を経て遂に実現した渡米。慣れ親しんだ環境を離れた一番の理由は、日本では得られない環境だった。

慣れ親しんだ環境を離れ、世界の超一流と過ごす日々は刺激的だった【写真:中戸川知世】
慣れ親しんだ環境を離れ、世界の超一流と過ごす日々は刺激的だった【写真:中戸川知世】

 2022年世界陸上オレゴン大会男子100メートル銅メダリストのトレイボン・ブロメル(米国)や2021年東京五輪男子200メートル金メダリストのアンドレ・ドグラス(カナダ)ら、世界の超一流と過ごす日々は刺激的だった。

「周りの選手も全員世界一を目指している環境。その中に入れるのが逆に楽だった。日本だと誘惑も多い。同じ種目でも世界一を目指している選手が集まる場所がないので」

 同じくタンブルウィードTCを拠点とする、男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)の存在も重要だった。「何かわからないことがあっても日本語で彼に聞くことが出来るので。助けとしてすごく大きかった」。休日には2人で遊びに出かけることもあり、種目を越えて信頼関係を築いた。

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