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進学校の女子高生が米スポーツ名門大LSU進学 18歳で異例の道へ、食事に言語に苦労も…「挑戦には絶対価値がある」――陸上・澤田結弥

今大会は予選敗退に終わったが、米国に戻ってさらなる成長を目指す【写真:奥井隆史】
今大会は予選敗退に終わったが、米国に戻ってさらなる成長を目指す【写真:奥井隆史】

進路に迷う後輩たちへ「挑戦することは価値がある」

 人生は選択の連続だ。そして、その選択の壁が大きいほど臆病になってしまうこともある。近年の学生スポーツでは、花巻東高野球部(岩手)で史上最多とされる通算140本塁打を記録し、米スタンフォード大に進んだ佐々木麟太郎内野手、相洋高陸上部(神奈川)でインターハイ男子800メートルを連覇するなど活躍し、現在は米ペンシルベニア州立大に在籍するクレイ・アーロン竜波など、10代から海外挑戦する選手も増えてきた。

 進路に迷う後輩たちへ、澤田はメッセージも送ってくれた。

「自分はまだ結果を出せていないので、あまり大きなことは言えないけど……。海外に行って本当に良かったと思っている。自分は物事を狭く考えていたけど、視野が広がった。挑戦することは絶対に価値があると思う」

 日本選手権前は6月18日に帰国。環境の変化もあり、調整には苦労したが「だんだんと慣れて練習もできていたので、完全に実力不足だった」と言い訳はしない。自己ベストはU20世界選手権で記録した4分12秒87で、3年間超えられずにいる。

「実力のある先輩と練習して自信はついてきたけど、まだ上手く噛み合わないことが続いている。自己ベストや過去の自分に捉われていることが嫌なので、時間はかかるかもしれないけど頑張りたい」

 時折、うっすらと目に浮かべた涙は自分の実力を信じている証し。乗り越えた壁の分だけ強く、大きくなる。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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