箱根駅伝走った東大院生の異色経歴 大学4年まで箱根は視野外…1日11時間研究でも辿り着いたワケ

研究室に1日9~11時間こもる日々「練習に行けなくなることも」
現在の自己ベストは14分03秒。大学1年から約1分30秒も更新した。大学2年から始めた1万メートルは33分50秒台から29分18秒13まで成長。タイムをここまで伸ばせた秘訣は「安定して距離を踏めたことが大きい。コンスタントに練習する中で着実に地力を伸ばせた」。月間500キロを最低限とし、試合がある月は600キロ、ない時は900キロ、時間がある時は1000キロを目標に練習を組んできた。
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とはいえ、学業と両立する中で練習時間を作るのは簡単なことではない。工学部物理工学科を卒業し、進んだ東大大学院では工学系研究科物理工学を専攻。「中赤外パルスを用いた化学反応制御」を研究テーマに、朝10時から夜7時、遅ければ11時ぐらいまで1日9~11時間は研究室にこもる日々だ。
「実験がうまくいかないと練習に行けなくなることも。今日何キロ走るつもりだったけど、実験が長引いちゃったから削らなきゃ、みたいなのはどうしてもある」
強豪校と同じようにはいかない。ポイント練習がない日は、家から研究室までの約10キロをジョギングで移動する“登下校ジョグ”を敢行。「自分のライフスタイルと両立するような形で練習スケジュールを組んでいく。(東大ランナーは)練習時間を確保する努力がみんなうまい。時間がない中でもなんとか練習しようという気持ちがある」のが文武両道の秘訣だ。
ロールプレイングゲームのレベル上げを楽しむように――。「目の前のゴールを追っているうちに、なんか気づいたら箱根が見えるところに来ちゃった」と笑った本多。今後は博士課程に進学する予定だ。日々レベルアップする快感をモチベーションに、コツコツと積み上げた努力。その先は伝統の箱根路に繋がっていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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