「スポーツのために勉強を捨てないで」 世界5傑の超難関大→陸上で世界2位の才女が思う“引退後の人生”の理想【東京世界陸上】

「学業を犠牲にするべきじゃない」 秀才スプリンターが説く両立のススメ
自分一人の力だけではない。アキレス腱断裂で入浴の際も、自力では立ち上がることができず。母に身体を持ち上げてもらうなど、日常の生活全てを支えてもらった。家族の存在なしに今のハントは語れない。
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「本当にたくさんの浮き沈みを通して私を支えてくれた。誰も私を信じてくれなかったときに、彼らだけが私を信じてくれた。簡単なことではないわ」
そして、2023年にケンブリッジ大を卒業。「信じられないほど大変な道のりだった」と当時を振り返る。「自分を誇りに思っている。人生は自分の力で豊かに、多様化できるということを示すことができたわ」。勉強も、競技も、そして怪我の困難さえも乗り越え、歩んできた道程を誇る。
日本では、高校や大学に通いながら、アスリートとして両立する選手が一般的。だが、ひとつのことに犠牲を払うことが美徳とされ、かつては学業が疎かにされがちだったことも事実だ。英国スプリンターは、自身の経験をもとにアドバイスを送る。
「一つの狭い分野に固執する必要はないの。その後(引退後)もずっと続く、豊かで、深みのある、美しく、多彩な人生を送ることができる。不可能なことじゃない。スポーツのためだけに学業を犠牲にするべきじゃないのよ」
誰よりも苦しい環境に身を置いたからこそ言える。銀メダルは通過点。英国の陸上界をけん引する23歳は、これからも強い意志で突き進んでいく。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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