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家焼失、故障、親の反対… 川口能活は人生の岐路で何を貫き、決断してきたのか

高校進学前に骨折、名門・清水商を選んだ決断のきっかけ

 東海大一中に進学後、川口はメキメキと頭角を現し、1年からレギュラーを獲得。3年連続で全国中学校サッカー大会出場を経験し、2年時には優勝。さらには県選抜、東海選抜、そしてジュニアユース代表に選ばれ、高校進学を控えた頃には、県内外の名だたる強豪校から声がかかった。

 最初、川口が目指したのはサッカー強豪校であると同時に、県内有数の進学校でもある清水東高だったという。

「中学2年から清水東高校への進学を目指し、勉強も真面目に、力を入れて取り組んでいました。ところが中3の秋に腰骨を剥離骨折。受験までに勉強をもうひと頑張りしなくてはならない時期のケガで、モチベーションが落ちてしまった」

 そんな時、清水商業高校(現・清水桜が丘高校)サッカー部監督だった大滝雅良氏が入院先を訪れる。ケガの状態を聞いた大滝氏は「セカンドオピニオンも受けてみたらどうか」と、川口に別の整形外科医を紹介する。

「完治には3か月の安静が必要と言われていたが、『手術によって早く完治できる』という診断を信じて転院。手術後、1か月後には走れるようになりました。これがきっかけで、一転して『清商しかない』と思うようになったんです。当時の清商には、名波浩さん(現ジュビロ磐田監督)、大岩剛さん(現鹿島アントラーズ監督)、薩川了洋さん(現奈良クラブ監督)らメンバーの顔ぶれもすごくて、余計に憧れも強くなりました」

 もっとも大きな岐路となったのは「大学進学かJリーグへの挑戦か」の選択だろう。

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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