大阪の名門進学校から慶大、日本代表主将へ 「文武両道」を貫いた名ラガーマンの決断
目標を持つと、人は頑張れる。ラグビーワールドカップ2015で旋風を巻き起こしたエディー・ジャパンの廣瀬俊朗は高校受験でその「成功体験」を得ることができた。
近藤俊哉●写真 photo by Toshiya Kondo
スポーツと学業両立させた元ラグビー日本代表主将の決断
目標を持つと、人は頑張れる。
ラグビーワールドカップ2015で旋風を巻き起こしたエディー・ジャパンの廣瀬俊朗は高校受験でその「成功体験」を得ることができた。
廣瀬が進学したのは、大阪有数の公立進学校として知られる北野高校。しかし中学に入った当初はラグビーに熱を入れる一方で勉強に頑張るタイプではなかったという。
「中1のときは正直、あまり勉強ができなかったですね。北野高はおじいちゃんの出身校で、周りの友達が北野高への進学を目指していたんです。それを見ていて『かっこいいな』と思えてきて、僕も北野高に行きたい、北野高でラグビーをしたいと目標を立てました」
一度決めると、あとは目標に向かって突き進むのみ。
朝6時に起きて勉強、通学の電車で勉強、授業で集中、部活が終わってまた勉強……。ラグビーの練習がない休日には1日10時間も勉強したという。
「中3の途中まで(北野高に)行けるかどうかの確率は半分ぐらいでした。でも最後は100%大丈夫ってところまで持っていくことができた。自分が決めたことなんで、貫くことができたのかなって思います」