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「完全に遅咲き」のプラチナ世代 JリーグMVP仲川輝人の分岐点となった大学選択

アスリートのキャリアは選択の連続だ。トップ選手が人生を変えた“2分の1の決断”の裏側に迫る「THE ANSWER」の連載「選択――英雄たちの1/2」。次世代の中高生が進路選択する上のヒントを探る。今回はJリーグ、横浜F・マリノスの日本代表FW仲川輝人。昨季、チームを15年ぶり優勝に導き、リーグMVPに選出された27歳は「大学選択」が人生の分岐点になった。

昨季、27歳でMVPに輝いた男が自身の分岐点を語る【写真:松橋晶子】
昨季、27歳でMVPに輝いた男が自身の分岐点を語る【写真:松橋晶子】

連載「選択―英雄たちの1/2」、川崎Fトップチーム昇格を逃して選んだ専修大学

 アスリートのキャリアは選択の連続だ。トップ選手が人生を変えた“2分の1の決断”の裏側に迫る「THE ANSWER」の連載「選択――英雄たちの1/2」。次世代の中高生が進路選択する上のヒントを探る。今回はJリーグ、横浜F・マリノスの日本代表FW仲川輝人。昨季、チームを15年ぶり優勝に導き、リーグMVPに選出された27歳は「大学選択」が人生の分岐点になった。

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 柴崎岳(デポルティーボ・ラ・コルーニャ/スペイン2部)、宇佐美貴史、昌子源(ともにガンバ大阪)などなど。日本サッカーでは1992年生まれを代表する選手たちを「プラチナ世代」と呼び、早くから日の丸を背負って名を馳せてきた。

 彼らと同い年の仲川輝人は自身を「同世代の選手と比べて、自分は完全に遅咲きタイプでしょう」と笑い飛ばす。

 プロ入り直前に右膝前十字靭帯を負傷する大ケガで長期離脱を余儀なくされた。プロ生活は苦しいリハビリからのスタートで、最初の3年間はなかなか定位置を掴めなかった。J2チームへの期限付き移籍を2回経て、ようやく横浜F・マリノスでの立ち位置を築いた苦労人だ。

 昨季、27歳でMVPに輝いた男の分岐点はどこにあったのか。

 数々の選択を繰り返してきたサッカー人生を振り返り「自分は選択に勝ってきた方だと思います」と胸を張る。無数の分かれ道から「成功」を勝ち取った秘訣は「人生が変わる選択をポジティブに捉えるようにすること」だった。

 小学校4年生から川崎フロンターレのスクールに通い、中学生になるとジュニアユースへ。そのまま順調に階段を上り、ユースでも中心選手として活躍したが、トップチーム昇格は果たせなかった。

「ユースからそのままプロになれないと決まった時はかなりのショックでした。惜しいところまでいっていたらしいけれど、最後の最後で同年代の選手との競争に負けてしまったんです」

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