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香川真司の今季の立ち位置は? 独スカウト部長リティが語る好敵手とアドバンテージ

「若さと経験の良い融合、バランスが勝つためには必要。カガワには経験がある」

 では、香川にチャンスはあるのか。リトバルスキー氏はチームのメンバー構成から、日本の誇るプレーメーカーにも大きなアドバンテージがあると指摘する。

「(右足首骨折で)ヴァイグルが戦線離脱している状況で、中盤はカガワ、カストロ、ダフードという組み合わせになるかもしれません。カガワには経験がある。若い選手だけでは、チームはバラバラになります。若さと経験の良い融合、バランスが勝つためには必要ですから、経験豊かなカガワにはアドバンテージがあると思います。コンディションさえ100%なら、先発で出場機会は手にできるでしょう」

 ヴァイグルとダフードはまだ21歳。あまりにも若い中盤構成では、全体のバランスが崩れるリスクも生じる。28歳というキャリアの円熟期を迎えた香川の経験値は、ドルトムントの中盤に大きな価値をもたらすという。

 リトバルスキー氏は「コンディションが100%なら」という条件付きながら、香川がドイツの強豪で躍動すると期待を寄せていた。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer


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ピエール・リトバルスキー

ブンデスリーガ強豪ヴォルフスブルクのスカウト部長。現役時代は天才ドリブラーとして活躍。西ドイツ代表メンバーとして1990年ワールドカップイタリア大会優勝、82年スペイン大会、86年メキシコ大会ではそれぞれ準優勝に貢献している。ブンデスリーガ1FCケルンで活躍後、1993年からJリーグJEFユナイテッド市原(現J2ジェフ千葉)で、96年からブランメル仙台(現ベガルタ仙台)でそれぞれ2シーズンプレーした。監督として横浜FC、アビスパ福岡、シドニーFCで指揮を執った。ドイツ語の他、英語、フランス語、日本語も堪能なマルチリンガル。

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