香川真司の今季の立ち位置は? 独スカウト部長リティが語る好敵手とアドバンテージ
香川のライバルはドイツU-21代表のマフード、その実力はブンデスリーガ屈指
昨季までオランダ名門アヤックスを率いたペーター・ボス新監督が就任し、ドルトムントは今季4-3-3システムをベースとする可能性が高い。香川はバルセロナ移籍が囁かれるフランス代表MFウスマン・デンベレに代わり、ウインガーとして起用される可能性も浮上しているが、インサイドハーフであればダフードがポジションを争う相手になるという。
シリア出身の21歳は、昨季リーグ戦で28試合2得点と数字では大きなインパクトを残していない。それでも、実際に補強候補としてダフードのスカウティングを進めていたというリトバルスキー氏は、若き司令塔の実力はすでにブンデスリーガ屈指だと語る。
「昨シーズンの出来は、完璧まではいかずとも優秀と呼べるものでした。パス能力、戦術理解度、ゲームを読む眼は非常にハイレベルです。ボスのチームにフィットし、彼は3枚のミッドフィルダーの1人になるでしょう。タイプで言うと、『8割パサー、2割フィニッシャー』というところでしょうか。シュート精度も高く、クロスからのフィニッシュは素晴らしいですよ」
ドルトムントの中盤は、ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェとユリアン・ヴァイグル、元ドイツ代表MFゴンサロ・カストロ、トルコ代表MFヌリ・シャヒンら実力者が揃っている。ポルトガル代表DFラファエル・ゲレーロも昨季は中盤で起用され、高いパフォーマンスを見せており、ポジション争いはさらに激化することが予想される。