五輪レース1位も「自分たちはまだまだ」 フクヒロが“挑戦者”でい続けるワケ
出場権決定は来年4月30日、廣田「福島先輩と2人で出たい」
来年の東京五輪は自国開催という、またとないチャンスだ。選手として旬を迎えるタイミングで、自国で五輪が開催される最高の巡り合わせ。他のペア同様、フクヒロもまた目の色を変えて出場権獲得を狙う。
五輪出場は「小さい頃からの目標だった」という廣田は、その夢を叶えることがサポートしてくれた人々への恩返しにもなると考えている。
「母国・日本でオリンピックがあるのは、本当に自分にとって大きなことですし、そこに出られるチャンスもある。福島先輩と2人で出たいので、まずは出場権が取れるように頑張りたいです。そして、私たちがオリンピックに出ることで喜んでくれる方もたくさんいると思います。それが恩返しになると思っているので、自分の力に変えて頑張っていきたいと思います」(廣田)
一方の福島は、2012年に応援で出掛けたロンドン五輪で、大きな感銘を受けた。
「当時、社会人1年目だったんですけど、スエマエ先輩(末綱聡子・前田美順)とフジカキ先輩(藤井瑞希・垣岩令佳)が出場するので応援に行かせてもらったんです。国際大会でレベルの高い試合を見る機会があって、『こんなに強い人たちと戦って行くんだ』ってすごく印象深く感じました。自分が今、その舞台に立てるかもしれないことがすごく不思議ですし、しっかり出場できるようにチャレンジャーの気持ちで頑張りたいです」(福島)
五輪出場メンバーが決まるのは、2020年4月30日のこと。この日付けの世界ランクに基づき、16組に出場権が与えられる。運命の日、世界ランク1位の座に燦然と輝き、文句なしの五輪出場権を手に入れたい。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)