「信じ続ければ叶う」 日本人初のインディ500王者・佐藤琢磨の夢を実現させる“定義”
モータースポーツの魅力を伝え、子供たちに夢を与えるために――
将来プロのレーサーを目指す子供たちを支援したいとの想いから、シーズンオフを迎える秋には「キッズカートアカデミー」として、一泊二日のスパルタ特訓で直接指導を行う計画も進んでいるという。
イベント翌日、佐藤はインディ500制覇などこれまでの功績が称えられ、首相官邸に招かれて「内閣総理大臣顕彰」を授与された。これからもモータースポーツの魅力を伝えるため、そして子供たちに夢を与えるため、走り続けることを誓っている。
「選手ですからいつでも優勝したいです。すべてが揃っても勝てない大きな大会(インディ500)で結果を出すことができたので、逆にさらにモチベーション高く、次の目標に向かって頑張っていきたいなと。まだチャンピオンの可能性は残されているので、アメリカに戻って、全力で最終戦まで戦いたい。モータースポーツは、ある意味でスポーツの中でも少し特殊ですが、みんなにレースの楽しさを伝えられたらと思います」
佐藤が自身に課した「挑戦」は、まだまだ始まったばかりだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer