テニス界で表面化した選手への心ない非難 現役選手が明かす過酷な「実情」
男子テニス界はロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダルという二大カリスマの復活によって、世界的に熱を帯びている。しかし、その一方で、7月29日に行われたスイス・オープン準決勝で敗れたロベルト・バウティスタ・アグート(スペイン)がネット上で心ない批判を受ける悲しい出来事もあった。毅然とした立ち上がった姿勢が話題になったが、選手に対する“攻撃”は、テニス界で大きな問題になっている。
反響を呼んだバウティスタ・アグートへの非難、テニス界では以前から問題に…
男子テニス界はロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダルという二大カリスマの復活によって、世界的に熱を帯びている。しかし、その一方で、7月29日に行われたスイス・オープン準決勝で敗れたロベルト・バウティスタ・アグート(スペイン)がネット上で心ない批判を受ける悲しい出来事もあった。毅然とした立ち上がった姿勢が話題になったが、選手に対する“攻撃”は、テニス界で大きな問題になっている。
「アグート選手だけでなく、プロテニス界ではどのレベルの選手でも、試合直後に誹謗中傷のメッセージがたくさん届きます。あまりに内容がひどく、それが原因でSNSのアカウントを閉じた選手もいます。精神的なトラウマになったり、パフォーマンスに影響を及ぼすことも少なくない。実は、テニス界では以前から大きな問題になっていました」
こう実情を語ってくれたのは、プロテニス選手の綿貫敬介だ。
世界ランキング16位のバウティスタ・アグートは、敗戦後に自身のSNSに殺到した厳しいメッセージの数々を公開し、大きな反響を呼んだ。
「残念なことだけど、スポーツの世界は賭け事のせいで汚れつつある。全てを出し尽くした挙句、選手はこれに耐えなければいけないのか」