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練習1日10時間、寝る前に餅5個、水中で骨折… 過酷すぎるシンクロ選手のウラ事情

大会直前もハード調整…過酷すぎるシンクロ選手のモチベーションは?

「陸上や競泳など、大会直前には一度練習量を落とす競技が多いと思いますが、逆にシンクロはギリギリまで追い込みます。調整で緩めるとバラバラになってしまうので、大会直前も変わりません。選手は、『あと何回通し練習をしたら終わり』なんて考えていますが……(笑)」

 本番の疲労度を考えるより、演技の完成度を高める方が大事だという。

「肉体的にも緩めてしまうと動けないですし、明日できるかなって心配になります。疲れたままの方が、アドレナリンが出ていいんです」

 途方もなく肉体的、精神的、そして胃袋も追い込みながら「ナンバーワン」の練習量を誇るシンクロ選手。果たして、それを乗り切るモチベーションはどこから生まれているのか。

「メダルを獲りたいという一心でした。とにかく負けず嫌いで。諦めたら、自分に負ける気がするので」

 現在、輝くメダルを目指して華やかに水上を彩っている選手たち。その裏では、過酷すぎる練習量と執念が、彼女たちを支えている。

◇青木 愛(あおき・あい)

 地元の名門クラブ・京都踏水会で水泳を始め、8歳から本格的にシンクロナイズドスイミングに転向。ジュニア五輪で優勝するなど頭角を現し、中学2年から井村雅代氏(現・代表HC)に師事する。20歳で世界水泳に臨む日本代表選手に初選出されたが、肩のケガにより離脱。その後も補欠に回ることが多く、「未完の大器」と称された。北京五輪代表選考会では劣勢を覆し、代表の座を獲得。欧米選手に見劣りしない恵まれた容姿はチーム演技の核とされた。引退後は、メディア出演を通じてシンクロに限らず幅広いスポーツに携わっている。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer


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